Tuesday 5 October 2010

茜色の夕日 Part3 



「茜色の夕日」についての最終ポストです。

2008年5月31日、山梨県富士吉田市富士五湖文化センター凱旋ライブにて、志村正彦くんが歌った「茜色の夕日」を覚えていらっしゃる方も多いと思います。

残念ながら私はコンサートには行けませんでしたが、FAB BOXやSugar!のシングルCDに入っているDVDのおかげで、このフジファブリック史上最高の「茜色の夕日」が聴けました。
発売して下さった関係者の方々、ありがとうございました。
あの日富士吉田に行けなかった日本の、世界のファンがこのステージを見て感動を分かち合えます。

MCで志村君自身も言っていましたが、様々な思いがこもった「茜色の夕日」だったのではないでしょうか。
あの日、あのステージで志村君のそれまでの苦労は報われたのです。

大好きな地元にある憧れの会場を、自分たちの力で満員にして、あの素晴らしいステージと他県から来るお客さんの熱狂的な姿を、ご両親やご親戚に見て頂いて・・・よかった。本当によかった。
故郷に錦を飾ることができた志村君、本当に偉かった。よくがんばった。
あの凱旋ライブの重み、私たちファンは皆、分かっています。

あなたをフジファブリックファンとして、同郷の者として、日本人として、心から尊敬し誇りに思っています。


2010年7月17日、山梨県富士吉田市富士急ハイランド内コニファーフォレストにてフジファブリックプレゼンツ「フジフジ富士Q」が行われました。
志村君の夢のステージになぜ志村君がいないのか、やるせない気持ちでいっぱいでしたが、あのコンサートに行けたことは一生の思い出となりました。

奥田民夫さんが歌った「茜色の夕日」。


彼の歌唱力やパフォーマンスに感動したというより、志村君の憧れの大好きな先輩がフジファブリックの代表曲をこの夢のステージで歌ってくれたということに、何より嬉しく感動しました。
日本の音楽界でも一流の呼び名の高い奥田さんが、志村君の地元で彼の歌を歌ってくれたんだ。
よくがんばった。
その思いで、聴き入っていました。

地元での凱旋ライブに喜ぶ山梨県民ですが、この地元への思い入れというのも、各民族独特です。

個人的な経験からすると、華僑は生活の中のしきたりや中華民族にはこだわりますが、土地にはあまり執着がありません。
さすが世界に散らばり、その土地でたくましく生きている民族だと思う時もしばしばです。

その代わり、タイ人はふるさとに対して日本人と似た思いがあると思います。
特にイサーンと呼ばれる東北地方出身のタイ人は、自分の県の歌手が有名になると(ルーク・トュングと呼ばれる地方独特の演歌のようなものがあります)テレビを見ながら大騒ぎ(笑)。
同県でなくとも、バンコクにいる東北出身者というだけで、お互い親しみをもつそうです。
自分の県から出た政治家に嫌らしい期待をするところも、日本と似ています(笑)。

家族・親戚・隣近所との絆が深いという点も、大きく作用しているかもしれませんね。

そして、この「茜色の夕日」はタイ人に大人気です。
私の知り合いは、曲の背景の説明を聞いた後、「気持ち分かるわ。」と言って涙ぐんでこの曲を聴いてくれました。

タイ人の心には響くものがあるようで、ファンとしては大変嬉しいです。


そんな訳で3日にわたり、いろいろな視点から「茜色の夕日」を見てきました。

どのような解釈があろうとも、この曲が名曲であることは変わりません。
純粋な一人の青年が、心を込めて書いた曲。
フジファブリックファンの方、ひとり一人が特別な思いで聴いているこの曲です。
この名曲が、世界の名曲となる日も近い!
そう思いませんか?


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