Friday 1 October 2010

世界のFujifabric アメリカ編



4th アルバム「Chronicle」をスウェーデンで収録するなど、世界を視野に入れて音楽活動をしていたフジファブリック。
今日はちょっと趣向を変えて、我らの?フジファブリックが海外でどのような評価を受けているのか、ご紹介したいと思います。

まず、アメリカからです。
とても興味深いサイトを見つけましたので、ご紹介します。
音楽ジャーナリストであるマイク・ミネオさんの運営する Obscure Sound (直訳すると「無名の、良く知られていない音」の意)という、世界のインディーズ音楽を紹介するサイトです。

日本からもいくつかのバンドが紹介されていますが、2008年3月の記事でフジファブリックの3rd アルバム「Teenager」を非常に高く評価なさっています。Fujifabric "Teenager"


以下、拙いながらも概要を訳させていただきます。
ぜひ英語の原文も合わせてどうぞ。


海外のインディーズ音楽に興味があるアメリカ人達は、輸入CDが高価なため(一枚$40はするそう)なかなか手を出しにくいけれども、その中で絶対に損のないものをお勧めしよう。
それがこのフジファブリックの「Teenager」だ。
今まで日本のバンドBoris, The Pillows, B'zは西洋の音楽界でそれなりの評価を得た。


けれども、この素晴らしいバンドFujifabricにおいては、歌詞が日本語で書かれてはいるけれど、楽器演奏のセンスの良さと一流の作詞作曲力は一目瞭然で、リスナーの母国語が何語であっても関係ない。


今度のアルバムでは前作までに比べ、楽器演奏、作詞作曲の両方で成長した。


オルガン、シンセサイザー、金管楽器などの他楽器を取り合わせる才能が、今までのロッカーと一線を画する。


Fujifabric の今までの音楽から、彼らの音楽はどういうものかと分類するのは非常に難しいが、The Shins (アメリカのインディーズロックバンド)の日本版とも表現できるかもしれない。


どちらにしても、志村正彦と他のメンバーの巧みに作り出すパワーポップとインディーズロックの両方の要素を含んだ熱いギターフックは、素晴らしい。


このアルバムの中で「Strawberry Shortcakes」は何か新しいことをしたという点において、特に高く評価したい。
バンド音楽の場合、ギターとリズムに頼って売れる曲を作ろうするが、この曲はぐるぐる渦巻くようなオルガンとシンセサイザーにリードされ、素晴らしいコーラスがオルガンとギターをまとめあげる。
また、志村正彦の快活な歌声が、補完的な役割をしてこの音楽が成り立っている。


「Surfer King」もこのバンドの成長し続ける創造力の例といえる。
敏速なリズムに乗ったギター、オルガン、金管楽器。
色々なジャンルの音楽が一緒になっていて、伝説のPizzicato Five (日本のインディーズバンド)を思い出す。


「記念写真」はなめらかなギタープログレの並びとすばやいキーの移動が相まって、愛さずにはいられない曲に仕上がっている。
今年(2008年)3月までに聴いた外国のアルバムの中で、私は最高のアルバムと評したい。




日本だけでなく、海外でもこのように高い評価を得ていたのですね。
志村正彦くんという一人の青年が亡くなったという悲しみだけでなく、改めて彼が居なくなってしまったことは日本の音楽界の大きな損失であったと痛感しました。
志村君、あなたは本物の天才だった。

でも私達に沢山の名曲を遺してくれましたし、金澤君、山内君、加藤君はフジファブリックとして続けていくと発表してくれましたから、これからも世界中の人々に彼らの音楽が届くよう日本のファンとして盛り立てていきたいですね。

今日は海の向こうアメリカで絶賛された「Strawberry Shortcakes」と「記念写真」です。



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