日本の皆さん、今日は少し暑さが和らいだようで、周りが急に秋めいてきたのではないでしょうか。
先週と最高気温が10度も違うというのも、すごいですね。
いつでも夏のタイではありえないことです。
西ヨーロッパの皆さん、秋を通り越して一気に冬になったそうですね。
長引く日本の暑さ、ヨーロッパの寒さ、足して二で割ればちょうど良さそうですが・・・。
カナダもバンクーバーあたりは、急激に涼しくなったとお便り頂きましたが、これから、北半球の国々はだんだん秋、そして冬へと向かっていきます。
完全に秋になってしまう前に、前回に引き続いて「花火」について書きたいと思います。
「若者のすべて」以外にも、フジファブリックの楽曲の中には花火が出てくるものが数曲ありますが、「線香花火」もそのうちの一曲です。
2002年10月21日に発売されたミニアルバム「アラカルト」の一曲めに収録されていて、独特の雰囲気をもつ曲です。
一節に、
「線香花火のわびしさをあじわう暇があるのなら」
というところがあります。
線香花火をしたことがありますか?
日本の伝統的な手持ち花火の一つで、江戸時代から日本人に愛されてきました。
残念なことに、今現在日本ではたった三人の花火職人さんしか、線香花火を作っていないそうです。
関東で出回っている「長手」といわれるタイプの線香花火は、和紙で火薬を包み込みながらこよりを作るという工程を手作業でしなければならないため、工場で量産が出来ないのです。
人件費の高い日本では、巷に出回っている線香花火のほとんどが、中国から輸入されているのが実情です。
線香花火には火をつけてから火が消えてしまうまでに、4段階の過程があります。
1.牡丹。先に「玉」ができる。
2.松葉。玉が激しく火花を発する。
3.柳。火花が低調になる。
4.散り菊。消える直前。
私の故郷(山梨)では、祖父母が線香花火のことを「松葉牡丹」とも呼んでいましたが、いわれてみると火花の様子が松葉牡丹の葉に似ています。
まず、長さ20cm程の花火を手に持ち、あまり風が吹かないところを探して、しゃがみます。
そして和紙がひらひらとしている方を上に、火薬の入っている少し重たい方を下に向けて持ち、ライターかマッチで下方の先へ火をつけます。
するとシューっと小さな火花が上がり、その燃えたところがくるくると丸まって、ジーッジーッジーという音をたてながら3ミリ程の小さな玉になります。(第一段階「牡丹」)
その玉がしばらく(3,4秒でしょうか)すると、チャッチャッチャという音と共に2センチ四方の大きさの「松葉」が無数に、玉の周りを散り始めます。(第二段階「松葉」)
火花の形は、開いた松の葉の形によく似ています。
そうこうしていると、だんだん火花も玉も小さくなり、あのチャッチャッチャという音も小さくなってきます。(第三段階「柳」)
そして、2~5ミリのゆるく曲線を描いた火花が、小さな玉を中心に放射線状に取り巻き、静かに火が消えていきます。(第四段階「散り菊」)
4段階が植物で美しく表されているのも、日本らしいですね。
幼い頃、よく弟や従兄弟たちと「誰の線香花火が一番長くもつか」という競争をしました。
「松葉」の段階で玉を落としてしまうと花火が長くもたないので、「いかに風に吹かれず、長くこの重い玉をもたせるか」が競争のポイントになってきます。
また、「線香花火の玉を足に落としたら、足に穴が開くから、サンダルでしてはいけない。」と大人たちいわれたのも、思い出の一つです。
線香花火はすべての手持ち花火を終えた後、最後に静かにするものでした。
楽しかった時間が過ぎ、華やかな花火がすべて終わってしまった後、ちょっと寂しいような、わびしいような気持ちでするのが線香花火でした。
フジファブリックの志村君も、線香花火に同じような思いを馳せていたのかどうか・・・。
きっとご家族やお友達、恋人との夏の思い出の中に、他の日本人と同様、花火は欠かせないものだったのでしょう。
そんな線香花火を思い浮かべて、聴いてみてください。
フジファブリック「線香花火」です。
先週と最高気温が10度も違うというのも、すごいですね。
いつでも夏のタイではありえないことです。
西ヨーロッパの皆さん、秋を通り越して一気に冬になったそうですね。
長引く日本の暑さ、ヨーロッパの寒さ、足して二で割ればちょうど良さそうですが・・・。
カナダもバンクーバーあたりは、急激に涼しくなったとお便り頂きましたが、これから、北半球の国々はだんだん秋、そして冬へと向かっていきます。
完全に秋になってしまう前に、前回に引き続いて「花火」について書きたいと思います。
「若者のすべて」以外にも、フジファブリックの楽曲の中には花火が出てくるものが数曲ありますが、「線香花火」もそのうちの一曲です。
2002年10月21日に発売されたミニアルバム「アラカルト」の一曲めに収録されていて、独特の雰囲気をもつ曲です。
一節に、
「線香花火のわびしさをあじわう暇があるのなら」
というところがあります。
線香花火をしたことがありますか?
日本の伝統的な手持ち花火の一つで、江戸時代から日本人に愛されてきました。
残念なことに、今現在日本ではたった三人の花火職人さんしか、線香花火を作っていないそうです。
関東で出回っている「長手」といわれるタイプの線香花火は、和紙で火薬を包み込みながらこよりを作るという工程を手作業でしなければならないため、工場で量産が出来ないのです。
人件費の高い日本では、巷に出回っている線香花火のほとんどが、中国から輸入されているのが実情です。
線香花火には火をつけてから火が消えてしまうまでに、4段階の過程があります。
1.牡丹。先に「玉」ができる。
2.松葉。玉が激しく火花を発する。
3.柳。火花が低調になる。
4.散り菊。消える直前。
私の故郷(山梨)では、祖父母が線香花火のことを「松葉牡丹」とも呼んでいましたが、いわれてみると火花の様子が松葉牡丹の葉に似ています。
まず、長さ20cm程の花火を手に持ち、あまり風が吹かないところを探して、しゃがみます。
そして和紙がひらひらとしている方を上に、火薬の入っている少し重たい方を下に向けて持ち、ライターかマッチで下方の先へ火をつけます。
するとシューっと小さな火花が上がり、その燃えたところがくるくると丸まって、ジーッジーッジーという音をたてながら3ミリ程の小さな玉になります。(第一段階「牡丹」)
その玉がしばらく(3,4秒でしょうか)すると、チャッチャッチャという音と共に2センチ四方の大きさの「松葉」が無数に、玉の周りを散り始めます。(第二段階「松葉」)
火花の形は、開いた松の葉の形によく似ています。
そうこうしていると、だんだん火花も玉も小さくなり、あのチャッチャッチャという音も小さくなってきます。(第三段階「柳」)
そして、2~5ミリのゆるく曲線を描いた火花が、小さな玉を中心に放射線状に取り巻き、静かに火が消えていきます。(第四段階「散り菊」)
4段階が植物で美しく表されているのも、日本らしいですね。
幼い頃、よく弟や従兄弟たちと「誰の線香花火が一番長くもつか」という競争をしました。
「松葉」の段階で玉を落としてしまうと花火が長くもたないので、「いかに風に吹かれず、長くこの重い玉をもたせるか」が競争のポイントになってきます。
また、「線香花火の玉を足に落としたら、足に穴が開くから、サンダルでしてはいけない。」と大人たちいわれたのも、思い出の一つです。
線香花火はすべての手持ち花火を終えた後、最後に静かにするものでした。
楽しかった時間が過ぎ、華やかな花火がすべて終わってしまった後、ちょっと寂しいような、わびしいような気持ちでするのが線香花火でした。
フジファブリックの志村君も、線香花火に同じような思いを馳せていたのかどうか・・・。
きっとご家族やお友達、恋人との夏の思い出の中に、他の日本人と同様、花火は欠かせないものだったのでしょう。
そんな線香花火を思い浮かべて、聴いてみてください。
フジファブリック「線香花火」です。
2 comments:
花火もいい曲でした♪
お陰さまで花火のお勉強もさせて頂きました<(_ _)>
音楽ってとても奥深いですね(・。・)
Aikoさん、いつもコメントありがとうございます。
日本人として意外と知らないこと、多いですよね。
私自身もいい勉強になってます。
志村君、頭よすぎ・・・。
それにしてもX-JAPANの海外ファンの力はすごい!
フジファブリックファンもがんばろう!
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