Monday, 14 February 2011

Chronicle

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今日は夕方から、山梨県は雪予報だそうです。
今頃、降っているのでしょうか。

今年は例年にない厳しい寒さのわりに、雪が降らず異常気象だと思っていたら、続けざまに降りますね。日本の皆さん、11日に降って氷になった雪の上にまた積もりますから、くれぐれも滑って転倒などしませんよう、また車の運転もお気を付け下さい。

前回の記事「愛染厄除け地蔵尊祭」は、期待以上に皆様からの反応が良好で、いかにこのお地蔵様が地元の方に昔から信心されているかを、実感致しました。
ありがたいことに、タイ近隣諸国の一つ、ベトナムのハノイ市から富士吉田市出身で今年厄年の方が、わざわざコメントを寄せて下さいました。
地元土着の神様を、遠方にいながらも信心するその気持ちに心打たれ、忘れてはいけない大切なものだと思いました。
四方を山に囲まれ、立地的にだけでなく文化・精神の両面でも「閉鎖的」「排他的」といわれる山梨県ですが、その分、地元を離れた時、ふるさとを思う気持ちが強いのかもしれません。

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富士吉田の皆さんが愛染厄除け地蔵さまをお参りしている同じ頃、山梨県甲府市、塩澤寺(えんたくじ)でも厄除け地蔵様(地元では親しみをこめて「厄地蔵さん」と呼びます)のお祭りが行われていました。
お祭りの内容は富士吉田と同様、今年厄年を迎える人たちが厄除け祈願をする、というものですが、これはもしかして山梨特有のお祭りなのですか・・・?

何代さかのぼっても先祖が山梨、自身も他県に住んだこともないまま日本を後にしてしまったという「純粋山梨県人」の私は、気づく機会すらなかったのですが、皆さんの県にも「厄除け地蔵」は存在しますか?
お地蔵様というのは古来、庶民の身近なお願い事を聞いてくださる神様で、宗教というよりも民間信仰に近いものです。「厄」という考え自体が民間信仰に基づく考えであるからこそ、お地蔵様に祈願したのが始まりだったのでは、と推測していたのですが、数あるお地蔵様の中でも、特に厄除けのご利益があるお地蔵様が「厄除け地蔵尊」と、呼ばれるようになったのでしょうか。

でも「厄」という考えは日本全国、多くの土地で共通ですので、なぜ厄除け地蔵が山梨に集中しているのか・・・。

フジファブリックから大いに話がそれてしまいました。
申し訳ありません。



今日からしばらく、4thアルバム「Chronicle」についてみてみたいと思います。

クリックすると新しいウィンドウで開きます海外からの検索も多いこの「Chronicle」ですが、歌詞を理解して聴いている日本人のファンにとっては、折れてしまいそうな志村君の姿が痛々しすぎて、またその姿に自分を重ね、涙なくして聴けない方も多いのではないでしょうか。

志村君自身が語っているように、「全力を出し尽くした」アルバムです。
「作詞、作曲、アレンジに至るまで僕が一人でやったと言っても、メンバーは怒らないだろう。」と言うほど、全身全霊を捧げて作りました。残念なことに、志村君が直接的に携わった最後のアルバムともなってしまいました。

もう一つ特筆すべき点は、今までの3つのアルバムとは異なり、「Sugar!!」と「同じ月」の2曲を除いてすべての曲がスウェーデンにて録音されたことです。その模様は「Chronicle」付属のDVDやFAB BOX内のドキュメンタリー映像集の中で、見ることができますね。感覚の違う外国人とのセッションは、いろいろと大変なことも多かったでしょう。

このアルバムで、志村君は「最低、最悪、最底辺の自分」というのをさらけ出しました。最近の曲はポジティブなメッセージを含む曲(「いてくれてありがとう。」「君と出会えてよかった。」「生まれてきて幸せだ。」など)が多くウケもいいけれど、あえて「弱い自分」というのをノンフィクションでさらけ出してみたかったそうです。今まで自分が長い人生の中おかしてきた失敗を、赤裸々に歌詞にし、作品(曲)にすることによって消化しようとしていた、といっています。



クリックすると新しいウィンドウで開きます「音楽と人」(2009年6月号)では、個人的に親しくしていたインタビュアーに恋愛の失敗談を語っているにすぎませんが、このアルバムの根底に流れているのは恋愛の時に体験する心の起伏だけではなく、もっともっと大きく深いものだと思います。
自分が今まで歩んできた人生、28年間そのものに対する疑問符、ではないかと、私は個人的に感じました。だからこそ「このアルバム製作スタートは、生まれたときから。」という言葉が、出てきたのでしょう。

志村君独特の歌詞の書き方により、なかなか真意をつかむのは難しいのですが(聴き手が自分を投影しやすいように、あえて限定するような言葉を避ける)、それでも志村君自身の苦しみが痛いほど伝わってきます。私たちの心にそれが伝わってきすぎて、苦しいほどです。
正面から自分と対峙し、真面目に生きている姿がかわいそうで、何とか手を差し伸べてあげたくなる。苦しみが分かるからこそ、切ない気持ちになります。

同じような気持ちの人たちに、この気持ちを共有してもらいたかったと言っていますが、ここまで真面目に自分と向き合っている人が、この世の中どれほどいるのでしょうか。

次回に続きます。

今日の一曲は、「タイムマシーン」です。


2 comments:

kimamamama said...

こんにちは!
私、フジファブリックを好きになる過程で、アルバムChronicle から入っていったような気がしています。
それぐらい共感させられる歌詞が多いのです(というか全部?!)。そして、あのChronicleで見せるストレートで優しい歌い方・・・。
やりきれない思いも浮かんでは消えます。
次の記事も楽しみにしていますね!

Jack Russell in Bangkok said...

kimamamama さん、温かいコメントありがとうございます。
昨日はあと1,2段落で英訳おしまい!という時に、コンピューターの機嫌が悪くなり、あっという間にほとんどの記事が消滅・・・。半泣き状態だった時にkimamama さんのコメントが入り、とっても励まされ、今朝もう一度やり直して無事、記事にできました。
心温まる応援、本当にありがとうございました!

Chronicleは、私も自分と重なる部分が多すぎて、なかなか涙なくして聴けません。この頃の志村君って、この世のものとは思えないような独特の透明感があるような気がします。天才だったけど、世の中の人が群がるお金とか名声とかから、一番遠いところにいたのではないでしょうか。
だからこそ生まれた純粋で心を打つ音楽だと、思います。

志村君が心許せる大好きな女性と結婚して、子供を授かって、ちょっと落ち着いた頃に作る楽曲を一度聴いて見たかったな・・・なんて、わがままが頭をよぎります。やりきれないので、あまり考えないようにしていますが。
他の人よりずっとずっと幸せになる権利がある人だったからこそ、残念でなりません。苦労ばっかりしてしまったから。
今頃、心穏やかに富士吉田で過ごしていてくれてると、信じています。