Tuesday, 17 January 2012

2011年「志村正彦展」 企画展レポート4

今日は展示されていた楽器について、ご紹介させていただきます。

・・・といっても、私は全く楽器に詳しくないので、展示品に添えられていたダンボールの添え書きを頼りに、お伝え致します。


まずアンプから。
写真右奥にあるのが、「Matchless」のギターアンプです。
同級生の書いた添え書きを、ご参照下さい。

アンプ マッチレス 
結構、高いものらしいです。
日本に数台しか入ってないとか。
いつだか吉田に帰ってきたときに自慢された思い出が。
後期のライブで使用されていたかと思われます。
確か総君がこのアンプに乗っかってコケて一度壊れたとか。

あれだ!あのアンプ!!
志村日記にも登場する有名なアンプです。

「ロックだぜ!2009」in 福岡での出来事。

「盛り上がりました。盛り上がったのは良いけれども、ソウ君が俺のアンプをすっ飛ばしまして、アンプが壊れました。ソウ君に怪我が無かったのは良かったですけど、俺のアンプが。初期MATCHLESSなのに。日本に3台しか無かったのよ。最近売ってるものとは訳が違うんですよ。
ライブ後、電源入れたら煙が出てきました。多分神に召されました。
ライブはそれはもう楽しみまして、ハンドマイクで歌い上げました。今度レコーディングあるのにどうしましょう。頼むよ、ソウ君。」(「東京、音楽、ロックンロール 完全版」2009年8月23日付け)

この模様、DVDでもご覧になれます。

その後、アンプは元気に志村君の元へ、ご帰還!今は志村家に、大切に保管されています。

「そうです。ソウ君に壊されたギターアンプ、MATCHLESSが帰ってきました。なんとほぼ無傷の状態(フューズ交換のみ)で帰ってきました。ソウ君は安心して僕に電話してきました。良かったな、ソウ君。膨大な違約金を払わずに済んで。車買えるよ、ほんとに。」(「東京、音楽、ロックンロール 完全版」 2009年9月4日付け)

このアンプ、車が買えるほど高価なものなのです。メレンゲのクボさんもインタビューでおっしゃっていましたが、志村君は楽器や機材に投資することを、全く厭わなかったそうです。いかに自分の音楽を作り出す「音」を大切にしていたのか、わかります。

その気概は展示されていたこのギター、ギブソン・レスポール・スペシャルのエピソードにも、表れています。(上部写真 一番右)再度、同級生による添え書きをどうぞ。

高校生の時に金貯めて、初めての10万越えのギター。
奥田民生に憧れて買ったと言っても過言ではありません!(当時の友人談)ちなみにインディーズの頃、新宿loftでリハ終了後にネックが一回折れてます。本番までに時間があったので、正彦は折れたギターとクラフトショップへ。正彦が落ち込んでるであろうと思った男メンバー(元ベース・加藤雄一 2001-2002、元ギター・萩原彰人 2001-2002、元ドラムス・渡辺隆之 2000-2003)は励ましてやろうと思ったが ギターを治すお金なんかも当然持っているはずもないので、色々と考える・・・。ピカーン!!お金がなくたって励ます方法があるジャマイカー!名案も出たしと、外に出て待ち伏せフォーメーションを確認したところ 正彦、案外早く普通な感じで帰ってくる。今だぁぁと東京は新宿歌舞伎町の(東京砂漠)ど真ん中で胴上げ!!胴上げ後の彼は「なに?なにっ?」とうざったそうにひたすら連呼していましたが、その表情はとても嬉しそうな顔をしていました。(当時のメンバー談)

楽しいほのぼのエピソードです。
一生懸命バイトで稼いだお金で買ったギターです。高校生が、バイトで10万円を超えるお金を貯めるのは、簡単なことではありません。

写真中央にあるVOXのギターアンプにも、おもしろエピソードがありました。
添え書きの写しを、どうぞ。

アンプ VOX ac30ロックといったらライブです。ライブったらライブハウスへ行きましょう。ライブハウスへ行けば、ミュージシャンの生の音、生の演奏を聞けるのです。フジファブリックも最初は小さなライブハウスからスタートしました。最初からロックしてた訳でもなく、お客さん二人だけのライブもありました。それでも当時からギターサウンドには熱い情熱を持っていたんですね。お客さんが少なかろうが、自分の奏でるサウンドには嘘はつけません。ギターったらアンプ。アンプったらギター。お客さん二人でも、ノルマが二万だろうが、アンプは持ち込みます。ちなみにこのVOXは二代目です。VOXのアンプだけでも5台は持ってたとか。ライブ映像でもおなじみですね。

微妙な音の違いが、鋭い感性を持つ人の耳には、ずいぶん違って響いたのでしょう。ここでも、機材へのこだわりがみえます。

写真一番左のギターは、両国国技館のライブDVDでも弾いている、あの赤いフェンダーです。

その隣が、5th album 「MUSIC」のジャケットになったペイル・ブルーのFenderストラトキャスターです。想像していたよりも年季がはいっていて、「ああ、これがグラフィック・デザイナーの北山さんが、ブログで書いていたあのギター・・・。」と、見入ってしまいました。
(北山雅和さんのブログに、ギター撮影時の様子が書いてあります。志村君が亡くなった後にファンになった方たちには、共感できるところが多いと思いますので、お薦めします。フジファブリックとフジファブリックの新作「MUSIC」。そしてフジファブリックの新作「MUSIC」のアートワークについて。 M原さん、情報提供ありがとうございました。)

透き通る氷河のようなペールブルーで、後ろの窓から見える富士吉田の冬の風景に、溶け込んでいるようでした。

ステージパス(ライブハウスに入るとき、フリーパスで入れるもの)も多数ありました。ミュージシャンは、このフリーパスをエフェクターボックスなどに貼るのを、好むらしいです。(同級生談)上箱にもペタペタと・・・。

この添え書きの下には、「消えるな太陽」「ダンス2000」などが入ったテープがあります。聞いてみたいですね~。ハーモニカ、エフェクターもありました。

推敲に推敲を重ねた後のみえる手書きの歌詞もあります。「虹」はこうして今の歌詞に落ち着いたのでした。
「宮沢賢治記念館で見た『銀河鉄道の夜』の原稿も、こうしてたくさんの線や文字が書かれていたっけな」と、ふいに思い出しました。
志村君の書く独特な歌詞世界は、小説や詩にとても近いものですから、作家のように言葉を何度も何度も反芻しては、選んでいたのに違いありません。



作曲をしていた赤いnordのピアノも、目を引きました。曲によって、ギターを使ったり、ピアノを使ったり、使い分けながら作曲していたようです。そういえば、「陽炎」も、ピアノで作った曲でしたね。


作曲に使われていたMACのPCも、おいてあります。

無から何かを生み出す作曲という作業。
「音を作る」だけではなく、曲に命を吹き込むのです。
素人には想像もできないことですけども、特に自分の音に妥協を許さない人だったから、大変なことだったろうと思います。2008年11月26日付け志村日記でも、作業の様子が記されています。(「東京、音楽、ロックンロール 完全版」より)

「フジファブリックの曲は、ここから誕生したんだ。あの音を支えた楽器や機材たちなんだ。」と思うと、ただの無機質なものにはどうしても見えず、「ありがとう」の気持ちでいっぱいになりました。

今日の一曲は、「花屋の娘」です。フジファブリック独特の、キーボードが光る一曲です。

4 comments:

shimushimu7 said...

こんにちは
ジャックラッセルさん。
制限ある範囲内で せいいっぱいレポートしてくださっているのが、ひしひしと伝わってきます!日記に出てくる楽器が あぁこれだったのかと....感動!
ありがとう ありがとう!!

Jack Russell in Bangkok said...

Shimushimu7さん、
コメントありがとうございます。

喜んで頂けて、私も嬉しいです\(^o^)/
楽器や機材を見ると、「ああ、フジファブリックの音を支えた楽器たちだ…。」と、感無量。
志村君の相棒みたいで、「もの」とはとても思えませんでした。

企画展レポート、終盤に差し掛かってきました。
同級生の皆さんのお気持ちに恥じないよう、最後まで精一杯書かせて頂きます。

よろしくお願いします。

くるみ said...

第4弾有難うございます!

私も楽器は全くわかりませんが、この楽器たちからフジファブリックの音が生まれたんだと思うと感慨深かったです。

日記で言ってたアンプとも対面できて嬉しかったな~。
そして同級生の方の添え書きも微笑ましかったです。
自慢してる姿とか想像つきますもん(笑)
目を輝かせて話してたんでしょうね。

今回、楽器だけでなく作曲用のPCまで展示されてて興味津々でした。
作曲の作業ってほんとに想像もつきませんが、大変なことですよね。
ほんとに志村くんを尊敬してます。

私も楽器たちに「ありがとう」って言いたいです。

北山さんのブログはのちほど読ませていただきますね。

有難うございました。

Jack Russell in Bangkok said...

くるみさん、
コメントいつもありがとうございます。

企画展に来られなかったファンに向けて、書き始めたこのレポート。
くるみさんのように、実際企画展にいらしたファンが、読んで楽しんでいただけるのは、ありがたいです。なんといっても、「あの雰囲気」だけは言葉で表現できないのですから・・・。

楽器に関しては、「ありがとう」の一言に尽きます!