Tuesday 7 December 2010

ムーンライト 壮大な世界

今日は、24節気の暦でいう「大雪(たいせつ)」です。
冬本番に入り(仲冬)北風が吹き、いよいよ雪が降り出します。
高い山ではもう雪が積もっていることから、「大雪」という名がついたそうです。

といっても、関東地方、今日は雪ではなく雨模様だそうですね。
気温が例年に比べて温かいですから、雪が降るのはまだ少し先のことになりそうです。

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今日は「ムーンライト」について考えてみたいと思います。
壮大なテーマにふさわしい音楽、志村君の独り言を聞いているような歌詞。
最後の方で聞こえるヒューという音がスペースシャトルの飛行音のようで、聴いていると心がウキウキしてきます。

先日、NASAの現役宇宙飛行士のお話を聴く機会に恵まれました。
彼はイギリス人でケンブリッジ大学を卒業後、アメリカに渡りNASAで宇宙飛行士の訓練を受け、見事難関を突破して宇宙飛行士となりました。
小学校2年生の時、お誕生日にもらったロケットのおもちゃを自分の部屋で眺めては、「宇宙飛行士になりたい!」と思ったのが、事の始まりだったそうです。

お話の中で特に印象的だったのは、「宇宙にいると、自分が思い悩んでいたことはなんてちっぽけなことだったんだろう、と思う。」と、満面の笑みをうかべておっしゃっていたことです。

宇宙に行きスペースシャトルから地球を見ていると(スペースシャトルは、30分程で地球を一周するそうですが)、まず地球の美しさに感動する。地球という惑星自体が偶然の産物のように誕生し、その地に水や生命が誕生する。その誕生した全てのものが、一つのハーモニーの中で生きている。
そして、いったん地球から目を離して辺りを見回せば、壮大なる宇宙が広がっている。
宇宙の大きさはいまだ人間には計り知れず、分からないことだらけのこの世界。
それでも一分一秒の狂いもなく、日は昇りやがて沈み、季節は巡る。



彼ははっきりとは言いませんでしたが、「やはりここまでいろいろなものを見せつけられると、神と人間が呼んでいるものは存在するのでは、という気になる。」という趣旨のことを言っていました。

絶対一神教(キリスト教やイスラム教など)でいう「神」や、八百万の神というものではなく(それも含まれるのでしょうが)、自然や宇宙の法則こそ人間が古代から恐れ敬ってきた「神」ではないか、と私は受け取りました。
人類は地球上のことを全部解明したわけではないのに、すでに外に目を向け宇宙について知ろうと一生懸命です。結果的には、宇宙を知ることにより地球を知ることになることも多いからでしょう。
「満月の夜はお産が多い」という昔からの言い伝えが、天文学的に証明される日も近いかもしれません。

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エジプトやマヤなど、昔から天文学に優れた文明がありました。
多くの宗教で信じられている「天国」も空の上にありますから、太古の昔より人類は宇宙に神をみていたのでしょうか。

今月21日、月出帯食(月の出の前に月食が始まり、月が欠けた状態で昇ってくること)が起きます。2007年8月28日以来の皆既月食になります。今回は月が東から昇るころ、すでに月が欠け始めていますが17時17分に最大の月食になり、19時02分には終わってしまいますから、お時間があったら天体ショーをぜひごらんになってみて下さい。

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「惑星を眺めつつ花を植えたい」「クレーターに潜ってみたり」

まるで「星の王子様」(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ作)の一節のようですが、志村君の想像する世界になるのは、いつの日のことでしょう。
そんな人類の壮大な夢を思い起こさせてくれる、フジファブリックの「ムーンライト」です。

「ムーンライト」 お聴きください。

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