Sunday, 2 November 2025

令和8年度改訂 高等学校用教科書 音楽Ⅰ 「MOUSA 1」に、フジファブリック「若者のすべて」が三期継続採用決定

 令和4年度版(2022年発行)の高等学校用教科書音楽1「MOUSA1」に初めて採用されたフジファブリックの「若者のすべて」(志村正彦さん作詞作曲)。現在、全国の高校で使用されている令和6年度版、また来年度の令和8年度版にも継続採用されることが決定いたしました。MOUSA 1 令和8年度改訂版

3期にわたり継続採用されることが、なぜ特筆すべきことなのか。

教科書採用基準の厳しさ、教科書選定の手順などを詳しく見ていきながら、「若者のすべて」が教科書に採用されたことがいかに名誉なことなのかを探っていきたいと思います。

三期継続採用を記念して、今日からいくつかの記事に分け、詳しく書いていきたいと思います。


教科書の改訂は、何年ごとに行われるの?

教科書の改訂は、おおむね2~4年ごとに行われます。その都度、教科書選定委員がすでに掲載されている曲や新しく作成された候補曲のリストを見直し、厳正に選定していきます。そのため同じ曲が三回続けて採用されるのは非常に珍しいケースです。


「若者のすべて」は、なぜ三期継続採用されたの?

まず教材としての完成度があげられます(後日、改めて詳しく説明します。)。

「MOUSA」は、実際に高校で指導されている先生方が編集しているので、生徒や教師の側になって内容を熟考し、教科書作りをしているのが特色です。三期継続採用された大きな理由の一つは、教師と生徒達からの人気と指示、信頼だと思われます。


音楽の教科書に掲載する曲の選定は、どのような手順で行われるの?

1 文部科学省の学習指導要領に基づく枠組み

まず、出版社や選定委員会は、「学習指導要領」で定められている目標と内容を確認するところから始めます。


2 楽曲を審査

選定委員(音楽教育の専門家、教員代表、研究者など)は、以下の観点から曲を審査します。

                    ・高校生に合った表現内容であるか

                    ・高校生に合った音域であるか

                                音域に無理がなく、歌いやすいかどうか

                    ・音楽的学びを深める構成になっているか

                    ・歌詞の内容が教育的・倫理的にふさわしいか

                    ・高校生が共感し、興味をもてるか

                    ・他表な文化や価値観を尊重しているか

ここで、児童生徒のアンケートや現場教員の意見を参考にすることもあります。

3 著作権者との交渉

楽曲の著作権者に連絡を取り、交渉、手続きが行われます。「若者のすべて」の場合には、志村正彦さんの著作権を継承したご家族が、教科書への掲載を快諾したことになります。


4 著者と編集部が試演

                音域や演奏のしやすさなどを検討する

5 文部科学省による検定

完成した教科書案は、文部科学省の教科用図書検定を受けます。

検定では:

                ・学習指導要領との整合性

                ・教育的・文化的妥当性

                ・著作権処理の適正さ

など、色々な観点から厳正な審査が行われます。

合格後、正式に採用候補となり、各自治体の教育委員会で採択・使用されます。


次回は、「若者のすべて」がなぜ継続採用されているのかを、詳しくみていきます。

今日の一曲は「若者のすべて」です。今年は、この曲への注目度が、過去最高に上昇した気がします。どこかで流れていたのを、偶然聞いた方も多かったのではないでしょうか。

Monday, 13 October 2025

富士吉田市民合唱団 第68回定期演奏会 フジファブリック「茜色の夕日」がアンコールで歌われました

 山梨に里帰り中です。今回は偶然、日程が合ったので、富士吉田市民合唱団の定期演奏会を聴きに行くことができました。

 

三連休の中日、県外ナンバーの車の数に圧倒されつつ、富士吉田市内に入りましたら、さらに外国人の多さに圧倒されました!静かだった富士吉田が懐かしくなるぐらい、にぎやかな日曜日でした。

 

一方、いつもと変わらず富士山は美しく、小さな笠雲がかかってはいましたが、左右に伸びる裾野までくっきりと見えて、高い空に映えていました。

 

最後に市民会館に行ったのは、2019年の7月5、6日の上映会の時だったと思いますので、6年ぶりです。相変わらず富士山が間近に見えて、富士吉田市民のための市民会館という名にふさわしい立地だと思いました。

 

バイオリン独奏「アシタカとサン」、第一部のアヴェ・マリア4曲、第二部の「声が世界を抱きしめます」より谷川俊太郎 作詩の4曲。個人的には「海の比喩」という曲の人と海の壮大さが、詩と演奏によく表現されていて素晴らしかったと思いました。

 

15分のインターバルを挟んで、第三部「朝ドラソングメドレー」計7曲が演奏された後、いよいよアンコール一曲目、フジファブリック「茜色の夕日」です。

 

富士吉田市民合唱団の代表 渡辺公男先生自ら、志村正彦さんが富士吉田出身のミュージシャンだということ。上京してすぐに書いた曲が「茜色の夕日」だったこと。志村さんが凱旋ライブの時、この曲を歌い、感極まって歌えなくなってしまったこと。それほど思い入れが強い曲だったこと。富士吉田の防災無線のチャイムになっている曲だということ。志村さんのご家族が会場にいらっしゃっていること。をご紹介下さいました。会場は大きな拍手で包まれました。

ひとつひとつに地元ならではの温かみを感じ、これこそが富士吉田でフジファブリックの曲が演奏される醍醐味だと感じました。

 

ステージは淡く黄色い照明に照らされ、右奥には夕日を思わせる橙色のライトが灯されました。曲は男声コーラスから穏やかに始まりました。

 

「晴れた心の・・・」から、女声コーラスが加わり、澄んだソプラノが「晴れた心の日曜日の朝」を思わせ、透明な空気が会場を満たします。

 

「短い夏が終わったのに今・・・」では、あの物悲しさを

「僕じゃきっとできないな 本音を言うこともできないな」では、志村君の心の奥を

「君の小さな目から 大粒の涙があふれてきたんだ

忘れることは できないな そんなことを思っていたんだ」では、やるせない気持ちを

 

「東京の空の星は 見えないと聞かされていたけど

見えないこともないんだな そんなことを思っていたんだ」では、淡々とした気持ちを

聞きながら考えていました。

演奏後、会場は大きな拍手に包まれました。志村君の作った「茜色の夕日」が、また市民会館の大ホールに響いたのだと思ったら、感慨深いものがありました。

コンサートが終了し、席を立ち上がった時、一人のお母様と高校生ぐらいの息子さんの親子連れが、志村さんのご家族に話しかけていらっしゃいました。

「志村正彦さん、大好き。フジファブリック大好き。カラオケでいつも歌っています。まさか今日、ここで、志村さんのご家族にお会いできるとは思いもしませんでした。」

話をするお二人の顔は高揚していて、その興奮と感動が私達にも伝わってきました。

ふるさとを愛した志村君。ふるさとの人達に、こんなに愛されているのを見て、人の思いは循環するのだなと感じました。

改めて、素晴らしい音楽を遺していって下さった志村正彦君に、心から感謝したいと思います。

またこのような機会を作って下さった渡辺公男先生、富士吉田市民合唱団の皆様に感謝しております。

 

11月2日には、また富士吉田市新町文化祭で、富士吉田市民合唱団の皆様が「若者のすべて」と「茜色の夕日」を演奏して下さいます。ぜひお時間のある方はいらして下さい。


今日の一曲は、「茜色の夕日」です。


Sunday, 5 October 2025

【2025年】市民×ふるさと納税寄附者 大交流イベント!『富士吉田にZOKKON』

2024年度の山梨県内のふるさと納税は前年と比べ、28%増の458億円。過去最高を更新しました。その内、自治体別では富士吉田市はだんとつの第一位で、101億円2042万円となり(第二位の甲府市を約27億円も上回っています)、こちらもまた過去最高を更新しました。「山梨県内のふるさと納税、28%増の458億円 2024年度」(日経電子版 2025年7月31日 18:15)

全国13位(23年度は14位)となり、順位を上げています。

富士吉田市に寄付をする魅力とはなんでしょうか。

色々な要因が考えられますが、ステキな返礼品に加え、やはり富士吉田市役所ふるさと寄附推進課が、「おもてなし」の心を基盤にし、寄付者とのつながりを大切にしてきたからだと思います。日本一の富士山があるこの街で毎年、秋の深まる10月の終わりに特別イベントを開催し、寄付者をご招待してきました。また当日は、富士吉田市民も同イベントに参加可能で、寄付者の方々と様々なイベントを共に楽しみ、交流できる機会が設けられています。

寄附者のリピーター率が約4割に上るという絶大な人気は、富士吉田市役所の皆さんはじめ、市民の皆様の温かい企画に支えられてきたのです。

そして今年もその季節になりました。

詳細はこちらをご覧ください。【2025年】市民×ふるさと納税寄附者 大交流イベント!『富士吉田にZOKKON』参加者募集!(富士吉田市役所ホームページより)

実施日時:令和7年10月25日(土曜日) 正午~午後9時

  ※午後6時以降参加者のみの完全貸切
   (チケット購入の無い方は午後6時で退園となります。)
   イベント参加者のアトラクション利用は午後1時以降可能となります。
  ※イベント参加者は午後5時までに入園ください。
  ※トーマスランドは午後8時までのご利用となります。

 参加者
  総勢 3,000人(富士吉田市民1,000人、ふるさと納税寄附者2,000人)

 参加費用

  大人(中学生以上) 2,000円
  小学生・シニア(65歳以上) 1,000円
  幼児(未就学児) 無料
   ※アトラクション乗り放題アフタヌーンパス付き
 開催場所:富士急ハイランド
 主  催:富士吉田市、富士急ハイランド

開催場所は昨年と同じく、富士急ハイランドです。

昨年の同イベントでは、フィナーレに、フジファブリックの楽曲が流れるドローンと花火のショーが開催されました。

【富士急ハイランド】富士吉田市ふるさと納税寄附者と市民が大交流イベント「富士吉田にZOKKON」初開催!10月26日(土)3,000人が集結

今年の夏は、山形県酒田市の花火大会や、Rockin’ Star Carnival でも、夜空を彩る花火と共に、「若者のすべて」が流れました。

2025年 坂田の花火 (4‘48“より)

Rockin’ Star Carnival 2025

今年もフィナーレに花火が予定されておりますが、「富士吉田」「花火」ときたら・・・。ここからはフジファブリックファンの皆様のご想像にお任せ致します!

故郷が大好きだった志村君。昨年は、見慣れた地元の空に、自分の曲が流れて、どのような気持ちだったのでしょうか。

秋の深まる富士吉田。ぜひ五感で楽しむ秋を体験しにいらして下さい。

ご質問等は、下記にお問い合わせください。

Sunday, 28 September 2025

富士吉田市民合唱団 定期演奏会・富士吉田市新町文化祭 フジファブリック楽曲演奏のお知らせ

 フジファブリックファンの皆様

こんにちは。

もうすぐ10月とは思えないほど、日中はまだ暖かい日が続いていると聞きました。皆様、いかがお過ごしですか。

今日は、富士吉田市民合唱団の定期演奏会のお知らせです。

毎年、富士吉田市では市民合唱団が音楽の秋に、定期演奏会を開催しますが、今年はアンコール曲に「茜色の夕日」が選曲されました。

富士吉田市民合唱団 第68回定期演奏会

日時:2025年10月12日(日)
            午後2時30分開演

場所: ふじさんホール

一般/¥1,000
中高生/¥500
小学生・70歳以上 無料

指揮:渡辺公男
ピアノ:倍田敏江
Vn.:舟久保優    
Percussion:渡辺金男


また、富士吉田市新町文化祭にて、富士吉田市民合唱団のみなさんが、「茜色の夕日」と「若者のすべて」を演奏して下さるそうです。

日時:2025年11月2日

            午後1:30~2:30

場所:下吉田第一小学校 体育館

当日は作品展示もあり、小学生の絵画・書道作品や、町民の皆さんの芸術・文化作品も展示される予定です。

下吉田第一小学校周辺は、一方通行が多い上に道幅が狭く、観光客が多く訪れる場所です。車の混雑の原因となりますので、最寄り駅の下吉田駅、または車でいらっしゃる方は駅周辺の駐車場から、徒歩で御来校いただきたいと思います。ご協力どうぞよろしくお願い致します。

富士吉田市民合唱団は、故大庭三郎氏によって1952年に設立された、山梨県で最も歴史ある合唱団です。1988年から渡辺公男先生が常任指揮者となり、創立以来、山梨県を代表する合唱団として活動を続けてきています。富士吉田市立合唱団プロフィール

そのような由緒ある合唱団が、ロックの楽曲を合唱曲に編曲し、演奏会で披露して下さるということ。

富士吉田市出身の志村正彦さんが作詞作曲した楽曲を、富士吉田市民の方が歌うということ。

2008年5月31日に、フジファブリック 志村正彦さんが、最初で最後の凱旋ライブをした富士五湖文化センター大ホール(今はふじさんホールという名称になりました)が、会場となっていること。

志村君が感極まって途中で歌うことができなくなってしまった「茜色の夕日」が、また同じ会場で流れるのかと思うと、期待と切なさと儚さと交じり合った感情で、胸がぎゅっとするようです。

お時間がある方は、ぜひいらして下さい。帰りには、秋の富士吉田を満喫なさって行って下さい。

イギリス在住のフジファブリックファン ベンジャミンさん

今日は英国ウェールズ在住のフジファブリック志村正彦さんのファン、ベンジャミン・ライト(Benjamin Wright) さんをご紹介したいと思います。

ベンジャミンさんは、英国国営放送BBCで政治記者として働いていらっしゃる現役のジャーナリストです。ロック発祥の地、英国に生まれたベンジャミンさんは、若い頃から音楽が大好きで、Manic Street Preachers など多くのブリティッシュロックを聴いてきました。

そんなベンジャミンさんが、数年前、フジファブリックの音楽と出会いました。
出会いはフジファブリックの3rd album 「Teenager」。
珠玉の名曲が詰まったアルバムだとおっしゃいます。

特にアルバムのオープニングを飾る一曲目、「ペダル」のもつパワーに圧倒されたそうです。

公私ともにとても大変な局面をむかえていらっしゃった時、朝、「ペダル」を聞くと「今日もがんばろう!」という気持ちになれたとおっしゃいます。

インターネットラジオ「フジファブリックのネトネト言わせて」第6回放送分で、志村君自ら紹介してアルバム「Teenager」に収録されている全曲のフラッシュを流すのですが、それを聞くと「ペダル」がなぜこのアルバムの一曲目として選ばれたのかがわかるような気がします。

志村君の解説によると「徐々に始まる感じ」。
続けて「ライブは工作を考えてるから。アレンジ。ちょっとした。」

その出来上がりは、「富士五湖文化センターライブDVD」でご覧になれます。
何かとてつもないことが起きそうな予感がする凱旋ライブのオープニングに選曲されたのが、この「ペダル」でした。曲の始まりを告げるキーボードの音。緞帳(どんちょう)が徐々に開いていく様子が、まさにライブの「幕開け」を最高に演出してくれていました。


まるで自分が上昇気流に乗っかったような、なんともいえない気持ちにさせてくれる曲です。

日本語がわかる私達は、歌詞からもその高揚感を味わうことができるわけですが、なぜベンジャミンさんのように日本語がわからない外国人の方に、なぜ「ペダル」の高揚感が伝わるのだろうかと思います。

きっと本物だけがもつ力が、音と言葉を通して、世界中の皆さんに伝わるのでしょう。

ベンジャミンさんは、機会のあるごとに、特に志村君のお誕生日などに、定期的にフジファブリックの音楽と志村君のことをTwitter(現X)で伝えてくださっています。


「お誕生日おめでとう、志村正彦さん

もしご存命なら、今日で45歳でしたね。

亡くなられてからもう15年以上経つと思うと悲しいですが、
あなたが残してくださった音楽と歌詞に感謝しています。

今日はご両親、ご家族、ご友人の皆さまに想いを寄せています。」


2021年7月10日 ツイート

2023年7月18日 ツイート

「日本の外ではあまり知られていないかもしれませんが、これは フジファブリックの志村正彦さん のことです。

彼のライブを観ることも、新しい音楽を聴くことも、ご本人に会うことも叶わなかったのがとても残念です。

繊細さと美しさを見出す力を持った才能あるソングライターでした。あまりにも若くして亡くなられてしまいました。」

2022年7月10日 ツイート

「誕生日おめでとう、志村正彦さん
もしご存命なら、今日で42歳でした。

惜しまれながら今も深く想われています。
本当に唯一無二の存在でした。」


2024年1月1日 ツイート

「毎年12月になると、2009年のクリスマスイブに亡くなられた
偉大な志村正彦さんのことを思い出します。

彼の音楽は時を超えて色あせることなく、
その言葉やメロディーはいまも生き続け、鮮やかに響いています。」


常に前を向いて走り続けていた志村君でしたから、世界に活躍の場をうつすことも視野に入れて音楽活動をしていたのではないかと思います。「音楽と言葉」のインタビューでも、英語で書く歌詞についてお話しています。

ロックの本場イギリスに、フジファブリックの大ファンがいると聞いたら、きっと喜ばれたことでしょう。


今日の一曲は、「赤黄色の金木犀」です。今年は暑さが続いていますから、金木犀はいつもより遅くなってしまうのでしょうか。



Today, I would like to introduce Mr. Benjamin Wright, a fan of Fujifabric’s Masahiko Shimura who lives in Wales, UK.

Mr. Benjamin is an active journalist working as a political correspondent for the BBC, the British public broadcaster. Born in the birthplace of rock, the UK, he has loved music since his youth, listening to many British rock bands such as Manic Street Preachers. A few years ago, Benjamin encountered the music of Fujifabric. His first introduction was their 3rd album Teenager.

He describes it as an album filled with gem-like masterpieces.

In particular, he was overwhelmed by the power of the opening track, Pedal.

At a time when he was facing very difficult circumstances both personally and professionally, he says listening to Pedal in the morning gave him the strength to think, “I can do my best today!”

In the 6th broadcast of the internet radio show Fujifabric no Netoneto Iwasete, Shimura himself introduces the album Teenager and plays flashes of all the tracks. Listening to that, you get a sense of why Pedal was chosen as the first track on the album.

According to Shimura’s own explanation: “It feels like it gradually begins.”
He continued: “I was thinking about how it would work in a live performance. The arrangement, just a little.”

You can see the finished result on the Fuji Five Lakes Cultural Center Live DVD.
For the grand homecoming live, which carried the feeling that something extraordinary was about to happen, Pedal was chosen as the opening number. The sound of the keyboard signaling the beginning of the song, and the curtain slowly rising—it perfectly created the sense of a “curtain-raising” moment.

It’s a song that makes you feel as though you’re caught in an updraft, lifted into an indescribable state.

For those of us who understand Japanese, the lyrics add to that uplifting feeling. But why is it, I wonder, that this same exhilaration from Pedal reaches someone like Benjamin, who doesn’t understand Japanese?

Surely it is because the true power of something genuine can transcend language, carried through music and words to reach people all over the world.

Whenever he has the chance—especially on Shimura’s birthday—Benjamin regularly shares thoughts about Fujifabric and Shimura on Twitter (now X)

Tweet 10th July 2021 

Tweet 18th July 2023 

Tweet 10th July 2022 


Since Masahiko was always moving forward and pushing ahead, I believe he might also have been looking toward expanding his musical activities to a global stage. In an interview for Music and Words, he even spoke about writing lyrics in English.

If he had known that he had a passionate fan in the UK, the birthplace of rock, he surely would have been delighted.

Today’s featured song is Aka-Kiiro no Kinmokusei (Red-Yellow Osmanthus). With the heat lasting so long this year, I wonder if the fragrant osmanthus will bloom later than usual.

Sunday, 27 July 2025

マイ・フェイバリット・アルバム「TEENAGER」フジファブリック/生方美久さん

 7月22日(火)午後10:30NHKラジオで放送された「マイ・フェバリット・アルバム 」にて、脚本家の生方美久さんが、フジファブリックの3rdアルバム「TEENAGER」を「思春期の心に寄り添ってくれたドラマティックなアルバムたち」として、紹介して下さいました。

NHKラジオらりる★らりる 「マイ・フェイバリット・アルバム TEENAGER フジファブリック/生方美久さん」

生方さんはラジオ番組の中で、

「中高生の多感な時期に、フジファブリックが好きで、よく聞いたこと」

「2009年12月24日に志村正彦さんが亡くなったのは、直接の知り合いではないけれど、『身近」な人が亡くなった初めての体験だったこと」

「2009年12月28日に開催されたカウントダウンジャパンという音楽フェスで、志村さん不在のライブに参加した思い出」

「『TEENAGER』は、曲順が秀逸なこと」

「『ペダル』の出だしが大好きで、アルバムのスタートにふさわしい曲であること」

などなど、ファンが認めるファントークをいろいろとお話下さいました。


生方さんは、テレビドラマ「silent」(2022年10月6日~12月22日 フジテレビ系列放送)を手掛けた脚本家で、ドラマ内でも「脚本家さんは、フジファブリックのファンかな。」と思わせる場面がいくつかありました。ドラマの主人公、青葉紬(川口春奈さん)が働いている渋谷のタワーレコードで、フジファブリックのアルバムをぶちまけてしまった場面を覚えていらっしゃるファンもいるかと思います。

「志村正彦さんがお亡くなりになられた。」というお話の中の言葉遣いからも、生方さんの志村君へのリスペクトが伝わってきます。


2025年7月29日(火)午後11:20まで視聴可能ですので、ぜひご視聴下さい。

NHKラジオらりる★らりる 「マイ・フェイバリット・アルバム TEENAGER フジファブリック/生方美久さん」

「silent」のプロデューサーは、テレビドラマ「SUMMER NUDE」のプロデューサーもなさった村瀬健さんでした。村瀬さんもフジファブリックの大ファンとして広く知られていて、「SUMMER NUDE」では、フジファブリックの「若者のすべて」が挿入歌として選ばれました。

最後に、改めてフジファブリックの3rdアルバム「TEENAGER」の曲順を、ご紹介します。ファンの皆様、これを機に「ペダル」から「TEENAGER」まで、通して聞いてみて下さい。そして、志村君が曲順に込めた思いを感じてみて下さい。

1.ペダル

2.記念写真

3.B.O.I.P

4.若者のすべて

5.Chocolate Panic

6.Strawberry Shortcakes

7.Surfer King

8.ロマネ

9.パッション・フルーツ

10.東京炎上 ー Album Mix

11.まばたき

12.星降る夜になったら

13.TEENAGER


一曲も捨て曲などない、珠玉の名アルバムです。

今日の一曲は「TEENAGER」です。楽しそうに演奏する志村君が、ほほえましいです。

Friday, 11 July 2025

日本マクドナルド企業CMにフジファブリック「若者のすべて」が決定!


フジファブリックファンの皆様、お待たせしました。朗報です!

 この度、日本マクドナルドCMのBGMが、フジファブリック「若者のすべて」に決定しました!!

使用期間は2025年7月11日からの1クール(3か月間)です。

日本国内にてテレビ・ラジオ(地上波・衛星放送・有線放送・インターネットTVラジオ・ケーブルテレビ)、店頭ビデオほか、多数のメディア媒体にて「若者のすべて」が流れます。




日本マクドナルド公式X(旧Twitter) ドライブスルーは大人への通り道

運転免許を取りたての男の子が、お母さんとお姉ちゃんを車に乗せて、マクドナルドのドライブスルーに連れて行きます。場所は九州の長崎でしょうか。お国言葉がやさしさを倍増させます。お姉ちゃんが弟をおもしろおかしくからかう中、我が子の成長をかみしめるお母さん。

サビの花火の部分が流れないことで、「若者のすべて」=花火 の印象付けがない分、地方都市の夏の雰囲気だけが切り取られた感じが、CMのストーリーによく合っていると思いました。「日常生活の一コマに寄り添う曲を作りたい」と言っていた志村君でしたが、また一つ大きな夢が叶ったのではないでしょうか。

志村君は高校時代、富士吉田のマクドナルドでバイトをしていました。聖地巡礼で、訪れたファンもいらっしゃることと思います。

インターネットラジオでも、ファンが金澤さんのコーナー「小さな幸せ」(幸せが小さければ小さいほど、ポイントがもらえるコーナー)に「チーズバーガーにピクルスが二枚入っていた。」とファンが投稿した回では、「それは普通だよ。3枚入っていたらラッキーなんだよ。」と言っていた回がありました。フジファブリックのネトネト言わせて インターネットラジオ

そのマクドナルドの企業CMに起用され、3か月間、自分の作詞作曲した曲が流れ続けるのは、とても名誉なことだと思います。

先日の記事で、「若者のすべて」の数奇な運命を書いたのですが(Fujifabric International Fan Site 6月23日付 記事)、運命に導かれた1ページがまた加わることとなりました。志村君がいなくなってから16年間の間に、大躍進を遂げた曲です。一生懸命頑張っても、なかなかメジャーデビューすることが叶わないこの世界で、ご自身が不在の中、ここまでの大出世をすることは大変名誉なことだと思います。

片寄さんが初めて聞いた時に「鳥肌がたった。」と志村君に伝えたと仰っていますが、片寄さんの目に狂いはなかったと、今は誰しも賛同するのではないでしょうか。片寄明人ブログ 「フジファブリック7」2010年7月16日付 

当時の不安を抱える志村君の様子を、赤裸々に片寄さんが描写していますが、片寄さんのおっしゃる通り、全くの杞憂であったのに・・・と、切なくなります。今は空の上から、マクドナルドで流れる「若者のすべて」を、笑顔で見て下さっているといいなと思います。

山梨県のマクドナルド全店舗で、「この曲は、山梨県富士吉田市出身の志村正彦さんの曲です。」と張り紙をしてほしい!と、切に願っております。

今日の一曲は、もちろんこの曲。

「若者のすべて」です。金澤さんの弾く淡々となり続けるピアノと志村君のボーカルが、絶妙な雰囲気を出しているCMとなりました。また志村君にとっても、最高のお誕生日プレゼントとなったと思います。志村君、おめでとうございます! 富士吉田のみんなより


Fujifabric’s “Wakamono no Subete” has been selected as the background music for a new McDonald’s Japan commercial!!

The song will be used for one season (three months), starting from July 11, 2025.

Within Japan, “Wakamono no Subete” will be played across various media platforms, including television and radio (both terrestrial and satellite broadcasts, cable, internet TV/radio), in-store videos, and many more.

McDonalds Japan Official Twitter

A young man, who has just gotten his driver’s license, takes his mother and older sister for a ride to the McDonald’s drive-thru. The setting seems to be Nagasaki, Kyushu. The local dialect adds an extra layer of warmth to the scene. As the older sister playfully teases her younger brother, the mother quietly reflects on how much her child has grown.

The commercial doesn’t include the iconic fireworks part of the chorus from “Wakamono no Subete”, which means it avoids the strong association of the song with fireworks. Instead, it captures only the atmosphere of summer in a provincial town, which fits beautifully with the story of the ad. Shimura once said he wanted to create songs that “blend into the everyday moments of life,” and perhaps, with this, another one of his dreams has come true.

Back in high school, Shimura worked part-time at a McDonald’s in Fujiyoshida. Some fans may have even visited the location as a kind of pilgrimage.

There was a memorable moment on the band’s internet radio show, Netoneto Iwasete, in the segment hosted by Kanazawa called “Small Happiness”—a corner where the smaller the happiness, the more points you get. A fan once sent in, “There were two pickles in my cheeseburger,” and someone replied, “That’s normal. You’re lucky if there are three.”

Now, the fact that one of Shimura’s songs—written and composed by him—is being used in a McDonald’s corporate commercial and will be aired continuously for three months is truly an honor.

In a previous article on June 23 (Fujifabric International Fan Site), I wrote about the curious fate of “Wakamono no Subete”, and now, it seems, yet another fateful chapter has been added. In the 16 years since Shimura’s passing, this song has gone on to achieve tremendous success. In a world where even with great effort, many artists never get to debut, for his song to rise to such prominence in his absence is truly a remarkable accomplishment.

Mr. Katayose, who is the producer of the first Fujifabric's album, "Fujifabric", once told Shimura that he got goosebumps the first time he heard the song. Looking back now, it’s clear that Katayose’s instincts were absolutely right—surely everyone would agree. (From Akihito Katayose’s blog “Fujifabric 7,” dated July 16, 2010.)

Katayose’s honest portrayal of Shimura at the time—worried and uncertain—is heartbreaking. But as Katayose said, those fears turned out to be completely unfounded… Thinking about it now brings a tinge of sadness. I hope that, from up above, Shimura is watching this McDonald’s commercial featuring “Wakamono no Subete” with a smile.

I sincerely wish that every McDonald’s location in Yamanashi Prefecture would put up a sign saying:
“This song is by Masahiko Shimura, a native of Fujiyoshida, Yamanashi.”

And today’s featured song, of course, is none other than
“Wakamono no Subete.”
The commercial beautifully captures its mood, with Kanazawa’s quietly persistent piano and Shimura’s vocals weaving together in perfect harmony. I believe this has also become the best possible birthday present for Shimura-kun.

Shimura-kun, congratulations from us in Fujiyoshida !

Thursday, 10 July 2025

志村正彦さん 45才のお誕生日

 今日、7月10日はフジファブリック 志村正彦さんの45才のお誕生日です。

7月7日から13日まで、富士吉田市では、夕方6時のチャイムがフジファブリック「若者のすべて」に変更され、流れております(Fujifabric International Fan Site 2025年6月23日付記事。市内各所で聞けるのですが、下吉田駅と市民会館周辺が音の反響が少なく、チャイム音がきれいに聞けるということです。

富士吉田にいらっしゃることができないファンの皆様には、山梨日日新聞社さんが毎年、オンラインにてチャイム音の中継をして下さいます。定期購読をしていなくても、無料で聞けますので、ぜひ山梨日日新聞社のホームページからアクセスしてみて下さい。

山梨日日新聞 デジタル版

明日も山梨県富士五湖地方は暑さが予想されております。ファンの皆様、くれぐれも暑さ対策をしていらして下さい。

今日の一曲は、引き続き「若者のすべて」です。

Monday, 23 June 2025

富士吉田市 夕方6時のチャイム音変更のお知らせ

今年もまた、この時期になりました。

富士吉田市では、夕方6時のチャイムが、期間限定で「若者のすべて」に変わります。


放送日:令和7年7月7日(月)~7月13日(日) 各日夕方6時

曲:フジファブリック 志村正彦さん作詞・作曲「若者のすべて」


詳細は、こちらを参考にして下さい。富士吉田市役所ホームページ 「夕方チャイム音変更 若者のすべて」

平成24年度に始まったこの取り組みも28回目を迎え、今年で14年目に入ります。

当時、市役所職員の中でもまだ若手の一人だった「路地裏の僕たち」まさと隊長が、「平成24年度若手職員プロジェクト」の一環として提案し、毎年、志村正彦さんのお誕生日の7月10日と、御命日の12月24日の前後1週間限定で、通常のチャイム音がフジファブリックの楽曲に変更されます。お誕生日には「若者のすべて」、御命日には「茜色の夕日」が防災無線から流れるチャイム音が恒例となりました。


「若者のすべて」という曲は、数奇な運命をたどった曲といえるかもしれません。

紆余曲折を経て、急遽、シングルカットされることとなり、季節外れの2007年11月7日に、フジファブリックの通算10枚目のシングルとしてリリースされました。また志村君が活躍している当時は、その機会に恵まれることがありませんでしたが、2010年のBank Bandを皮切りに、15年の間に17名ものアーティストにカバーされ、その都度話題となりました。


そして、この曲がただの「良い曲」ではなく、誰しも認める「名曲」であると広く認知されるようになったのは、教育芸術社が刊行する高校音楽の教科書「MOUSA 1」に「時代を彩る歌唱教材」「2000年代を代表する曲」として、「若者のすべて」が選ばれたことが大きく影響していると思います。教科書選定委員会メンバーによる満場一致で、この楽曲が選ばれました。

そして志村君がいなくなってからの16年の間に、「若者のすべて」はフジファブリックの代表曲と言われるまでに成長し、現在に至ります。


「夕方5時のチャイムが 今日はなんだか 胸に響いて」

志村君の45歳のお誕生日に、例年通り、山梨日日新聞社さんが、ライブ配信にて下吉田駅からチャイムを伝えて下さるでしょうか。富士吉田市にいらっしゃることができるファンの皆様も、いらっしゃることが叶わないファンの皆様も、この特別な日にチャイムを聞いてみて下さい。

そしてまさと隊長、また富士吉田市役所の皆様、このような素晴らしい企画を立ち上げ、続けて下さってありがとうございます。志村君がいなくなって17年目を迎える今年、今なおこうして志村君に関する何かが動き続けていることほど、嬉しいことはありません。

今日の一曲は「若者のすべて」です。プロのミュージシャンたちが「完璧」とまで絶賛するこの曲。これからもまだまだ成長し続けることでしょう。


For English readers,

It is that time of year again.

In Fujiyoshida City, the 6:00 p.m. evening chime will be replaced for a limited time by the song “Wakamono no Subete” (“All About the Youth”).

Broadcast period:
Monday, July 7 to Sunday, July 13, 2025 (Reiwa 7) — Every day at 6:00 p.m.

Song:
“Wakamono no Subete”
Lyrics and composition by Masahiko Shimura of Fujifabric

For further details, please refer to the Fujiyoshida City Hall website:
"Evening Chime Sound Change: Wakamono no Subete"https://www.city.fujiyoshida.yamanashi.jp/page/2799.html

This initiative marks its 28th broadcast and enters its 14th year.

At the time, Masato Taichō of “Rojiura no Bokutachi”—who was still one of the younger staff members at City Hall—proposed the idea as part of the “2012 Young Staff Project” (Heisei 24). Since then, it has become a tradition that, for one week before and after Masahiko Shimura’s birthday on July 10 and his memorial day on December 24, the usual chime sounds are replaced with songs by Fujifabric.

On his birthday, “Wakamono no Subete” (“All About the Youth”) plays,
and on his memorial day, “Akane-iro no Yūhi” (“The Sunset in Madder Red”) is broadcast through the disaster-prevention PA system across Fujiyoshida City.

This has now become a customary tribute.

The song “Wakamono no Subete” might be said to have followed a curious and fateful path.

After many twists and turns, it was unexpectedly chosen to be released as a single, coming out on the rather unseasonal date of November 7. While Shimura-kun was still active, the song did not have the opportunity to shine widely. However, beginning with Bank Band in 2010, it has since been covered by 17 different artists over the past 15 years—each time becoming a topic of conversation.

Moreover, what elevated this song from being simply a “good song” to a widely recognized “masterpiece” was its inclusion in the high school music textbook MOUSA 1 published by the Education Art Publishing Company in 2022. It was selected as a “vocal teaching material that colours the era” and “a representative song of the 2000s.” The selection was unanimous among the textbook review committee members.

In the 16 years since Shimura-kun’s passing, “Wakamono no Subete” has grown to be considered Fujifabric’s signature song—and continues to this day.

“The 5 p.m. chime somehow echoed in my heart today…”

On what would have been Shimura-kun’s 45th birthday, perhaps, as in previous years, the Yamanashi Nichinichi Shimbun will livestream the chime from Shimoyoshida Station.

To all fans—whether you can be in Fujiyoshida or not—please take a moment to listen to the chime on this special day.

And to Captain Masato and everyone at Fujiyoshida City Hall — thank you so much for launching and continuing such a wonderful initiative.

This year marks the 17th year since Shimura-kun’s passing, and there is nothing more heartwarming than to see that, even now, something related to him continues to live on and move forward.

Today’s featured song is “Wakamono no Subete.”
A track praised as “perfect” by professional musicians—it will surely continue to grow for years to come.



Sunday, 22 June 2025

フジファブリック 四季盤

 ファンの皆様、ご無沙汰しております。久しぶりの更新です。

今日はフジファブリックの名盤「四季盤」について書きたいと思います。

フジファブリックは、2004年4月14日に春盤シングル「桜の季節」で、東芝EMI(現ユニバーサル・ミュージック)からメジャーデビューしました。Fujifabric Official Site Discography

その後、

夏盤シングル「陽炎」(2004年7月14日リリース)

秋盤シングル「赤黄色の金木犀」(2004年9月25日リリース)

冬盤シングル「銀河」(2005年2月2日リリース)

と、季節ごとに4つのシングルを発表しました。

「四季盤」という名称の作品が発売されたわけではなく、春夏秋冬ごとに発表されたこれら4枚のシングルを、まとめて「四季盤」と呼んでいます。


発売当時、各シングルの中に封入されていた応募券を春夏秋冬ごとの一枚ずつ、計4枚を集めて送ると、抽選で2.222名様にフジファブリックのスペシャルCDをプレゼント!という企画がありました。ファンを招いて行われた限定ライブレコーディング、その名も「春夏秋冬ヲ祭ル」(2004年12月18日 東芝EMI 第3スタジオにて録音)の音源でした。春夏秋冬のシングル4曲がすべて演奏され、そのスペシャルCDの名前が「四季盤」でした。

非売品だったため、今では大変貴重な音源となっています。

当時からのファンで、まだお持ちの方もいらっしゃることと思います。

企画内容が、フジファブリックが配布していたフリーペーパー「赤富士通信」に、書いてあります。フジファブリック 「赤富士通信」 第5号 2004年発行


山梨県は豊かな自然に恵まれた土地柄で、季節の移ろいを肌で感じることができます。富士吉田市で生まれ育った志村君だったからこそ、表現できた四季盤だったと思う一方、志村君の感性がなければ生まれなかった四季盤だと思います。志村君と彼を取り巻く環境の中の何が欠けても、決してこの世に生まれることはなかったフジファブリックの楽曲。


次回は、春盤「桜の季節」について、過去の記事を見直し、2025年バージョンを書いていきたいと思います。


最後に一つ・・・。

先程ご紹介した「赤富士通信」に、「墓場まで持って行きたいもの」という質問がありましたが、志村君は「もう一度生き返れるパスポート」と答えていました。「生まれ変わった時には、持ち曲が100曲くらいできていたら最高」とも、言っていました。

できるのならば、生き返ってきてほしいです。もしそれが叶わないのだったら、持ち曲が出来ていなくてもいいので、生まれ変わってきてほしいです。


いよいよ夏が近づいてまいりました。

今日の一曲は、「陽炎」です。

To Our Dear Fujifabric Fans,

Greetings to you all. It has been quite some time since my last update, and I hope this message finds you well.

Today, I would like to take a moment to reflect on one of Fujifabric’s most beloved and iconic works—the so-called “Shikiban” (Four Seasons Collection).

Fujifabric made their major label debut on April 14, 2004, with the release of the Spring single "Sakura no Kisetsu" (Season of Cherry Blossoms), under Toshiba EMI (now Universal Music).
→ Fujifabric Official Discography

Following this debut, the band released singles that beautifully captured the essence of each season:

  • “Kagerou” (Heat Haze) – Summer Single, released on July 14, 2004

  • “Akakiiro no Kinmokusei” (Red-Yellow Osmanthus) – Autumn Single, released on September 25, 2004

  • “Ginga” (Galaxy) – Winter Single, released on February 2, 2005

Although no official product titled Shikiban was ever released, these four seasonal singles have come to be affectionately known by fans as the “Shikiban” or Four Seasons Collection.

At the time, a special promotional campaign was held: fans who collected one entry ticket from each of the four singles (Spring, Summer, Autumn, and Winter) could send them in to enter a lottery. A total of 2,222 winners were selected to receive a very special limited edition CD.

This CD contained live recordings from an exclusive fan event titled “Shunkashūtō wo Matsuru” (A Festival of the Four Seasons), which took place on December 18, 2004, at Toshiba EMI Studio 3. All four seasonal songs were performed live, and the recording was given the title “Shikiban.”

As this special CD was never available for purchase, it has become an extremely rare and treasured item among longtime fans. I am sure there are those among you who still cherish your copy to this day.

Details of the campaign were also featured in Fujifabric’s official free newsletter, “Akafuji Tsūshin” (Red Fuji News), Issue No. 5, published in 2004.


Yamanashi Prefecture, where the band’s late frontman Shimura-kun was born and raised, is known for its stunning natural scenery and its clear seasonal transitions. It was perhaps only someone like Shimura-kun—growing up in Fujiyoshida City, surrounded by such beauty—who could have expressed the changing seasons with such depth and sensitivity.

At the same time, I believe it was the combination of his artistic sensibility and the environment that nurtured him which gave birth to this truly unique body of work. Without even one of those elements, Fujifabric’s music—particularly the Shikiban—might never have come into existence.


In my next post, I hope to revisit the Spring single, “Sakura no Kisetsu,” and write an updated 2025 version, reflecting on its significance from today’s perspective.

As we feel the approach of summer…

Today’s recommended song is: “Kagerou.”

Thank you, as always, for your continued support.


Monday, 16 June 2025

第64回 令和7年 山梨県合唱連盟 合唱祭 フジファブリック「茜色の夕日」動画公開

 先日、お知らせしました第64回 令和7年 山梨県合唱連盟 合唱祭にて歌われた フジファブリック「茜色の夕日」の動画が、先程一般公開されました。


公募混声合唱団ということで、年齢・経歴・職業・性別問わず、山梨県下から有志の皆様が集まり、その年に選ばれた曲を歌うというのが、この「みんなで歌えば」の醍醐味となっています。その曲に、フジファブリック「茜色の夕日」が選ばれました。


制服を着た高校生

成人女性

年配の男性

など、公募混声合唱団の老若男女が一堂に会している雰囲気が伝わってきます。この混声合唱団は公募なので、山梨県のいろいろな場所に住む方々が集まり、「茜色の夕日」を発表して下さったということになります。

練習の工程では、きっと一人ひとりの歌い手さんが志村君の書いた歌詞を読み、志村君が歌ったメロディーラインをたどり、自分のパートを練習し、その練習期間はずっと「茜色の夕日」と向き合い、曲に浸ったのだと思います。山梨県の方々にとって、志村君の望んでいた「人生の一瞬や思い出に寄り添う曲」になったわけです。

郡内(山梨県の地方の呼び名。東部・富士五湖地方のことを指します)が会場だったこと

公募混声合唱団の歌った曲が、富士吉田市出身の志村正彦さんの作詞・作曲した「茜色の夕日」だったこと

志村君の母校「吉田高校」の生徒さんたちが、「若者のすべて」と「TEENAGER」を歌ったこと

編曲者が志村君の母校「吉田高校」での恩師だったこと


すべてがつながり、巡り巡った気がしています。

路地裏の僕たちのまさと隊長も、当日会場に赴き、合唱を聞いたようで、その時の感想を少しだけお届けします。ここからはまさと隊長の言葉をそのままお伝え致します。


吉田高校の発表

「若者のすべて」

グッときて、しびれました。いつか、正彦の母校の生徒達が、合唱曲として歌って欲しいという、自分の願いが叶いました。


「TEENAGER」

合唱となるとどんな感じになるのかな?と曲のイメージから想像ができなかったのですが、高校生の青春にピッタリの感じで驚きました。歌われた時は、楽しい感じで、会場が手拍子で盛り上がり最高でした。


公募混声合唱団

「茜色の夕日」

合唱団で老若男女のたくさんの人が歌う合唱は、生で聞けて本当に良かったです。正彦も喜んでると思います。自分の曲が合唱で歌われるなんて、そんな素敵なことはないと思います。この合唱を聞いて、合唱って何てすばらしいんだと改めて思いました。ライブもそうですが、やはり会場で生で聞く演奏は、唯一無二で、特に合唱は歌い手の想いが、機材を通さず、直接伝わることで、心に沁みるんだなーと感じました。

参加された全てのみなさん本当にありがとうございました。いつの日か、富士吉田市民会館(旧富士五湖文化センター)で、路地裏のメンバーも一緒にみんなで合唱したいなーと思いました。


演奏されたフジファブリックの楽曲3曲中の1曲のみですが、会場に足を運べなかった皆様も、ぜひ動画で当日の感動を味わってみて下さい。

そして、合唱曲を楽しんだ後には、ぜひオリジナルもお聞きください。きっと楽しみが倍増されることと思います。


フジファブリック「茜色の夕日」

作詞・作曲 志村正彦





Tuesday, 3 June 2025

 第64回 令和7年 山梨県合唱祭のおしらせ

山梨県内の合唱団体が一同に会し、さまざまな曲を披露する山梨県合唱祭。今年64回目を迎えるこのイベントは、県合唱連盟主催、県教育委員会共催、朝日新聞甲府総局などが後援し、山梨県では歴史ある合唱祭として知られています。

そのイベントでこの度、フジファブリック 志村正彦さんの出身校、吉田高校音楽部のみなさんがフジファブリックの「若者のすべて」と「TEENAGER」の二曲を、そして公募混声合唱団「みんなで歌えば」のみなさんが「茜色の夕日」を披露して下さることになりました。


日時:令和7年6月8日(日) 開会式 10:25am

会場:都留市 都の杜うぐいすホール

入場料:無料


詳しくは、下記のサイトをご覧ください。

令和7年 第64回 山梨県合唱祭 

令和7年 山梨県合唱祭 タイムテーブル


会場は富士吉田市からほど近い町、都留市にある「都の杜うぐいすホール」です。

都の杜うぐいすホール



志村正彦さんは生前、故郷に特別な思いをもち、さまざまな場面で富士吉田への思いを口にしていましたが、母校に対しても強い思い入れがありました。2010年7月17日に開催されたフジフジ富士Qでは、「志村シート」と称して志村さんの出身校から在校生がお客様として招待されたことを記憶されている方もいるでしょう。


そのような志村さんを慕い、尊敬する吉田高校の生徒さんたちが、今までにもフジファブリック 志村さんの曲を、さまざまなイベントで歌って下さっていましたが、山梨県の各地方から集まった出演者や観客たちが集う中、フジファブリックの曲が3曲も合唱曲として生まれ変わり、郡内の地に響き渡るというのです。


また「茜色の夕日」を歌って下さる公募混声合唱団「みんなで歌えば」は、出演者が合同でステージに立つ公募混声合唱団ということで、山梨県各所から来た出演者の皆さんがどのような気持ちで、志村さんにとってもフジファブリックファンにとっても大切なこの曲を歌ってくれるのか、とても楽しみです。


今週の日曜日と、日が差し迫ってはおりますが、ご都合のつくファンの皆様、ぜひ郡内の地にフジファブリックの音楽を聞きにいらして下さい。一味ちがう「若者のすべて」「TEENAGER」「茜色の夕日」をご堪能いただけること、間違いなしです!



For English speakers:

Announcement for the 64th Yamanashi Prefecture Choir Festival

The Yamanashi Prefecture Choir Festival brings together choir groups from across the prefecture to showcase a variety of songs. Now in its 64th year, this historic event is hosted by the Yamanashi Prefecture Choir Federation, co-hosted by the Prefectural Board of Education, and supported by organizations such as the Asahi Shimbun Kofu Bureau. It is a well-known choral festival in Yamanashi.

This year, the music club from Yoshida High School, the alma mater of Masahiko Shimura from Fujifabric, will perform two of the band's songs: “Wakamono no Subete” and “TEENAGER.” Additionally, the mixed choir “Minna de Utaeba” (Let’s All Sing Together), made up of volunteer singers, will perform “Akaneiro no Yūhi” (Sunset in Madder Red).


Date: Sunday, June 8, 2025
Opening Ceremony: 10:25 a.m.
Venue: Miyako no Mori Uguisu Hall, Tsuru City
Admission: Free of charge

For more details, please see the links below:

The venue, Miyako no Mori Uguisu Hall, is located in Tsuru City, a town not far from Fujiyoshida.

Masahiko Shimura held a special affection for his hometown and often expressed his feelings for Fujiyoshida during his life. He also had a strong attachment to his alma mater. Some may remember the "Shimura Seats" from the Fujifabric Fuji-Q Concert held on July 17, 2010, where current students of his old school were invited as guests in honor of Shimura.

The students of Yoshida High School, who admire and respect Shimura, have performed his songs at various events in the past. This time, with performers and audience members gathered from all over Yamanashi, three Fujifabric songs will be reborn as choral pieces and resonate throughout the Gunnai region.

The mixed choir “Minna de Utaeba,” which will perform “Akaneiro no Yūhi,” is a special ensemble formed through public participation. We are very much looking forward to seeing how the singers, who have come from various parts of Yamanashi, will bring this beloved song—so important to both Shimura and Fujifabric fans—to life on stage.

Though it’s short notice with the event happening this Sunday, we warmly welcome any fans who are able to attend. Come to the Gunnai region to experience Fujifabric's music like you’ve never heard it before. You're sure to enjoy this unique performance of “Wakamono no Subete,” “TEENAGER,” and “Akaneiro no Yūhi”!