Tuesday, 19 April 2011

花屋の娘

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タイではお正月休みも終わり、通常の生活に戻りました。(年に3回お正月休みのある国って、珍しいのでは・・・?)

今日は、ファンから未だに根強い人気を誇る曲、「花屋の娘」です。

この曲も、発表されている音源として2バージョンあります。
2003年6月21日にリリースされた「アラモード」、また2004年2月18日にリリースされた「アラモルト」に、それぞれ収録されています。微妙に違う音を、お楽しみください(特にキーボード)。

「アラモード」のCDジャケットのおびにある土井コマキさんの言葉、「素敵!妄想しすぎです!」の通り、歌詞も独特のフジファブリックの妄想世界、となっております。

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夕暮れ時に路面電車に乗っているところから、この曲は始まります。

この路面電車、山梨の人間(50歳以下)にとってはあまりなじみのない乗り物であることを、まずご紹介したいと思います。
私の知っている限り、また調べた限り、山梨県では現在、路面電車は運行されておりません。しかし昭和37年までは、「ボロ電」と庶民に親しまれた路面電車が走っていました。(こちらのブログをご参照ください 南アルプス・フォトマガジン)。

正式名称は「山梨交通電車線」(やまなしこうつうでんしゃせん)。

山梨県甲府市の甲府駅前駅から、南巨摩郡増穂町(現・富士川町)の甲斐青柳駅までを結んでいた、山梨交通の鉄道路線です。伊勢湾台風により、電車線や車庫が被害を被ったことが決定打となり、山梨県から路面電車は姿を消してしまいました。
今でもこの「ボロ電」は会話にでてくるほど、年輩の方たちにとっては親しみのある存在だったようですが、50歳以下の年代にはなじみがありません。

諸外国、特にドイツなどでは、環境問題などの観点から(車の排気ガス、ガソリンなどがカットされるため)路面電車は公共の交通機関として、大活躍しています。日本でも札幌、東京、福井など路面電車が今でも現役運行中の路線は多いですので、それほど注目すべきことではないのですが、山梨から修学旅行で他県に行き、路面電車を見ると大興奮!という、学生時代の話をちょっと思い出しましたので、書き留めておきます。

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閑話休題、「花屋の娘」です。

座る席がないわけではないけど、立って外を見ている僕。暇つぶしに駅前の花屋さんの娘にちょっと恋をします。

お花屋さんは、日本の子供の「なりたい職業」上位にランクされることも多く、食べ物屋、保育士、看護士と並ぶほど人気の職業です。「生花店」とも呼ばれ、主に切花を売っています。日本の場合、フラワーアレンジメントやそのセンス、植物の知識だけではなく、冠婚葬祭の知識(その土地によって違うことも多い)、いけばな(華道)の技術なども必要とされるため、短期のパートが雇われることは少ないそうです。

とすると、この「花屋さんの娘」さんは、正規の生花店従業員?でしょうか。

そして曲は続き・・・

「そのうち消えてしまった そのあの娘は 野に咲く花の様 
その娘の名前を 菫(すみれ)と名付けました」

スミレは、春に花を咲かせる「野の花」の一種で、日本人なら誰もが知っている花です。
国内に生息しているものだけでもとても種類が多く、山間部から人里周辺、都会ではコンクリートのひび割れ等からも顔を出すほど強い植物でもあります。
万葉集(7~8世紀)にも詠われ(山部赤人(やまべのあかひと)「春の野にすみれ摘みにと来し我ぞ野をなつかしみ一夜寝にける」)、古くから日本人と共にある花です。

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1912年に発表された文部省唱歌「春の小川」にも、すみれは春の野の花として登場し、世代を超えて100年の間歌われ続けています。
春の小川


歌詞はこちら。
一、
春の小川は、さらさら行くよ。
岸のすみれや、れんげの花に、
すがたやさしく、色うつくしく
咲けよ咲けよと、ささやきながら。
二、
春の小川は、さらさら行くよ。
えびやめだかや、小ぶなのむれに、
今日も一日ひなたでおよぎ、
遊べ遊べと、ささやきながら。





花の印象は、やはり「可憐」「かわいらしい」「けなげ」でしょうか。
早春の婚礼では、花嫁の初々しさを引き立てるため、すみれを含む春の野が婚礼衣裳の黒振袖の袖に配されることもあります。



それほどすみれは日本人にとって、親しみのある野の花です。

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次回は、「恋」と「愛」の違いについて考えてみたいと思います。
花屋の娘さんに、「ちょっと恋をした」。

日本人だったら、この「恋」を「愛」に置き換えることはできないというのは一目瞭然なのですが、英語だったら両方Love。
日本人にとって、その違いは・・・?
外国人のファンにとって、この違いを理解するのは、「花屋の娘」を正しく?理解していただくのに不可欠と思われます。

今日の一曲は、「花屋の娘」。
PVも製作されていたのを、ご存知でしたか。
志村君が「今後二度とやらないぐらい、演技をがんばっている」PVですww。
当時、23歳ぐらいでしょうか。
富士吉田の親友、渡辺隆之くん(元フジファブリックドラマー)も一緒に映っています。志村君に胸ぐらつかまれる渡辺君、その横で竹刀を振る金澤くん、突然女の子と登場する加藤さん、平手打ちされる志村君・・・。ちなみに山内くんは、まだバンドに加入していません。
では、どうぞ。

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