今日もまたまた予定変更で、お伝えいたします。
記事の内容が前後してしまいますが、6月30日付け山梨日日新聞に志村正彦君についての記事が掲載されました。
「ときめきゾーン 授業で寄り道 甲府城西(じょうさい)高の国語 ロック題材に討論 本音語り合う面白さ発見」
山梨県甲府市にある城西高校の国語教師、小林一之先生がフジファブリック・志村正彦くんの書いた歌詞を使って国語の授業をする様子が、写真入の記事になっていました。
今回、小林先生が選んだ曲は、「陽炎」と「若者のすべて」。
地元山梨の風景がちりばめられた曲です。
生徒ひとりひとりが、曲を聴き、歌詞を読んだ後、志村君や曲についての意見を前に出て発表していきます。
「(志村さんは)音楽に対する純粋な感情や向き合い方を持っていると感じた」
「歌詞がどこかで耳にしたような言葉ではなく、志村さんが生み出している。こういうことができるのは音楽とまっすぐ向き合い、楽なほうに逃げていない表れだと思う」ふむふむ。
高校生、よみが深く驚きました。志村君の思いは、世代を超えて伝わっていたのですね。
またこのような鋭い指摘も。
「最近の曲は出会いから最後にどうなったというものが多いけど、志村さんのように細かい設定をしないことで自分(の状況)にも当てはめられる。つまり、想像の幅が広がる詞だと思う」
そして「若者のすべて」では、男子と女子では意見の違いが浮き彫りになる場面も・・・。
「花火大会と一緒に、終わらせようとすることによって、前向きさも感じ取れる」という一女子に対し、「その捉え方には意義あり。男のほうが未練がましいし、自分と重なる。」という男子の意見。
確かに、そうです。そういえば、「女は怖い」と志村君も言ってましたっけ。
実に興味深い見解です。
また、「駄菓子屋」という歌詞から、時代背景を読み取る意見もあったそうです。1980年生まれの志村君。とっても若いと個人的には思っていたのですが、そうか、高校生にとってみればずっと年上のお兄さん(おじさん?)なんですね。そういえば私の地元甲府でも、昔はよく見かけた駄菓子屋を、最近はめっきり見なくなりました。
生徒が自分の意見を発表することで、自分とは異なる捉え方がたくさんあるんだということを学んだ国語の授業。
志村君の地元、山梨県で、彼の書いた歌詞がこのような形で、若い世代に注目され取り上げられていることがとても嬉しく、感激いたしました。「陽炎」も「若者のすべて」も、心に響く名曲ですから、これからもできるだけ多くの方の目に触れて、この感動を味わってほしいと切に願います。
志村正彦くんの時代は、これからなのですから。
今日の一曲は、「陽炎」。
あの街並み、英雄きどった路地裏の僕。夏の日に富士吉田に行くと、路地裏からひょこっと「僕」がでてきそうな気がしています。
もうすぐ31歳のお誕生日を迎える、永遠の少年です。
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