Sunday 3 July 2011

山梨日日新聞 「言葉のチカラ」


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今日は急遽予定変更して、2011年7月1日付け山梨日日新聞に掲載された、フジファブリック・志村正彦君の記事について、書きたいと思います。

特集「言葉のチカラ」内の「先人に学ぶ 山梨発の名言・格言」という記事。
「逆境を生き抜き、一時代を築いた人々。波乱に満ちた人生に裏打ちされた名言は、時を経た今も見聞きする者の胸を揺さぶる。山梨発の珠玉の言葉の数々」という説明書きの後で、樋口一葉(山梨県甲州市塩山出身)、武田信玄(甲斐の国を治めた戦国武将)、ポール・ラッシュ博士(清里の開拓者といわれるGHQ将校)らと共に、フジファブリック・志村正彦くん(山梨県富士吉田市出身)の書いた歌詞が紙面を飾りました。

取り上げられた歌詞は、「ルーティーン」の一節「折れちゃいそうな心だけど、君からもらった心がある」。

「信念は持っているが、くじけそうになる時もある。そんな時、僕の曲を聴いてくれた人の感想が、折れそうになった僕の心を奮い立たせてくれる。この詞を読んで救われたって言ってくれるファンがいてくれたらうれしい」

生前、志村君が語った飾らない真実の言葉が、今でも私たちの心に響きます。
そして私たちファンの気持ちを代弁するような、一ファンの言葉が続きます。

「今でも歌詞を見たり曲を聴いたりして、元気をもらっているよ。ありがとう。」


富士吉田市の菩提寺には、ファンが自由に思いを書き込めるようにと、住職のご好意でノートが置いてあるのですが、そこに記帳されたファンの言葉です。
ファンへの思い、そしてファンから志村君への思いが一緒に記事に書いてあるところも、志村君らしさが出ていて温かいな、と感じました。

山梨の第一有力地方紙、山梨日日新聞が、山梨県から日本、世界に羽ばたいた偉人たちの珠玉の言葉の中に、志村君の歌詞を取り上げたというこの事実。
これが、私たち山梨県民にとってどんなに大きな意味があるかを、県外に住む皆さんに説明することは難しいのですが、志村正彦君が山梨の生んだ誇りであることに変わりはありません。このことが、山梨県で再認識される記事となりました。

今日の一曲は、「ルーティーン」。
東北関東大震災や福島原発事故など、「折れちゃいそうな心」がいつでも「君からもらった心」に励まされていること知るきっかけが、今年は多い年となってしまいました。
だからこそ、志村君。
いつも本当に、どうもありがとう。今でもあなたの遺してくれた音楽に、多くの人が励まされています。


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