Sunday, 23 November 2025

11月25日放送予定「マツコの知らない世界 防災無線チャイムの世界」 富士吉田市防災無線チャイム「若者のすべて」「茜色の夕日」が選ばれました

博識なことで知られるマツコ・デラックスさんの冠番組「マツコの知らない世界」。

芸能人や研究者、専門家ではなく、趣味が高じで活動を行う一般人が、没頭している大好きな「私の世界」の魅力を、独自の世界観からマツコさんに紹介、プレゼンするという番組です。

11月25日放送予定「マツコの知らない世界 泊まれる文化財・防災無線チャイムの世界」では、フジファブリック 志村正彦さんの故郷、富士吉田市の防災無線チャイムが取り上げられることとなりました。2025年現在、フジファブリック「若者のすべて」「茜色の夕日」(志村正彦さん 作詞・作曲)の二曲が、防災無線として使用されています。詳細はこちらです。

TBSテレビ「マツコの知らない世界」

TBSテレビ「マツコの知らない世界」公式X(旧Twitter)


平成28年6月13日に発表された「社会的文脈を重視した地域音環境マネジメントの方法」という研究成果書では、山梨県立大学 国際政策学部 准教授 箕浦一哉さんが、富士吉田市の行政防災無線のことを取り上げていらっしゃいます。

「夕方5時のチャイム」の公共性

「社会的文脈を重視した地域音環境マネジメントの方法」研究成果書


(「科学研究費助成事業 研究結果報告書 課題番号24510054 P3より引用)

この研究結果報告書には、富士吉田市で流れる「若者のすべて」「茜色の夕日」は、時報としての役割だけではなく、市民にとって「共有された物語を想起させる標識音」であり、「地域資源」となったと書かれています。また「富士吉田市という共同体だけでなく、志村正彦さんのファンという共同体を象徴する音という意味をもつことになった」とも書かれています。

2012年当時、富士吉田市役所職員として市役所に勤務し、若手職員プロジェクトの一員でもあった渡辺雅人隊長は、志村正彦さんを応援する富士吉田有志の会「路地裏の僕たち」の隊長も兼任する中で、2010年頃から届いていた市民からの幾つかの投書に心を動かされたと言います。

「志村正彦さんの曲を、防災無線に採用してほしい。」

早速、実現に向けて、雅人隊長は動き出しました。立ち上げ当初から、雅人隊長は一貫して同じことを言い続けています。

「富士吉田市の著名人として活躍し,平成 21 年 12 月 24 日 に 29 歳の若さで逝去したミュージシャン「フジファブリッ ク」志村正彦の音楽を,故郷富士吉田で周知することによ り,今まで知らなかった多くの市民に知っていただくこと で,地元に対する郷土愛や誇りを再認識していただき,子 供たちや若者の夢や希望への後押しになればと考えます。 また,志村正彦と故郷富士吉田を愛し続けてくれている, 全国のファンの人達への恩返しとして,命日である 12 月 24 日を中心に,路地裏の僕たちからのささやかなプレゼン トとして,故郷富士吉田から夕方 5 時のチャイムを響かせ ます。」

箕浦先生の論文にあるように、

ここに認められる企画の目的は,(1) 志村正彦氏の音楽 の周知,(2) 地域の魅力の再認識,(3) ファンへの恩返し, の 3 点である。 
(「夕方5時のチャイム」の公共性:山梨県富士吉田市の取り組みから The legitimacy of clock chimes sounded through public announcement system: A case in Fujiyoshida, Japan ●箕浦 一哉 Kazuya MINOURA 山梨県立大学/フローニンゲン大学 Yamanashi Prefectural University / University of Groningen:p5より引用) 

以前、このブログでもご紹介したこの論文でしたが、発表された2013年から12年の年月が流れました。改めて読んでみると、当時とはまた違う気持ちになります。


あの当時、フジファブリックの曲は、まだ今ほどの認知度はありませんでした。そういう中で、取り組みを始めて下さった雅人隊長の勇気と熱意とやさしさは、本当にありがたかったです。そして雅人隊長が選曲した「若者すべて」は、音楽の教科書に3期続けて掲載される名曲として、世の中に知られることとなりました。

13年を経て、今、また富士吉田の防災無線が、ゴールデンタイムの花形番組に取り上げられます。雅人隊長の情熱とやさしさがあったからこそ、今があると思っています。雅人隊長、感謝の気持ちは言葉では言い尽くせません。本当にありがとうございます。またその後、引き継いで下さっている市役所職員の方々、いつもありがとうございます。ファンとして心から感謝の気持ちを送らせて頂きたいと思います。

チャイムが街に流れるとき、この鐘の音が富士山の頂上を通り越して天を昇り、志村君に届きますようにと、祈らずにはいられません。

今年もあと一か月足らずで、チャイムの季節となります。

12月21日から27日までの一週間、期間限定で、夕方5時に「茜色の夕日」が富士吉田市に響き渡ります。ファンの皆様、特別な日の特別なチャイムを、志村君が生まれ育った街に、聞きにいらっしゃいませんか。富士吉田市民の皆様と、志村正彦さんのファンの皆様がチャイムを通して繋がる時間に、きっと天にいる志村君も繋がってくれていると信じています。

今日の一曲は、「茜色の夕日」です。急に寒くなりました。とっぷりと暮れる夕日の色は、一層鮮やかに見える事でしょう。

Sunday, 9 November 2025

令和8年度改訂 高等学校用教科書 音楽Ⅰ 「MOUSA 1」に、フジファブリック「若者のすべて」が三期継続採用決定:第二回目記事

 2000年代後半以降、文部科学省は「生徒の主体的な音楽活動の促進」「多様な音楽文化への理解」を重視するようになりました。

この流れの中で、子供たちが日常的に親しんでいる音楽を教材に取り入れる動きが強まりました。

「MOUSA」の版元編集者である今井康人さんは、インタビューで小中学校の音楽の教科書では、ロックやポップスは登場しないが、高校の場合、音楽の授業を受ける機会はこれで最後になるので、世の中に旅立っていく高校生にとって、より身近に感じる音楽を題材にするという傾向があると仰っています。Real Sound 「米津玄師「Lemon」、フジファブリック「若者のすべて」なぜ高校教科書に採用?版元編集者に聞くポップスの選定基準


ここからは、「なぜ教科書に選ばれることが、高く評価されるべき事象なのか。」について、詳しく見ていきたいと思います。

1.教育的適正    

前回の記事でもご紹介したように、歌詞の内容が学校教育にふさわしいかどうかが、大きな焦点となります。暴力、差別、性的表現など、教育上ふさわしくない歌詞は、この時点ではじかれます。

「若者のすべて」の場合、ロックでありながらも文学的な表現を得意とする志村君の歌詞は、青少年の育成という観点からも、高く評価されたというわけなのです。

2.発達段階への適合 

音域・リズム・メロディーが生徒達にとって歌いやすいものかどうかも問われます。これは、音楽という教科の基本的な指針です。

またリズム・ハーモニーもわかりやすく、バンドアレンジや合唱構成にも転用しやすいため、「歌って感じる」「演奏して分析する」両方の教材価値が認められます。

3.文化的・時代的意義 

日本の音楽史における代表的作品であるかどうか。時代を超えて評価される要素を持っているかどうかも、重要なポイントです。

「教科書の発行には企画から実際に生徒が使うまで3年ほどの期間を要するため、今流行している、という理由だけで楽曲を掲載することはありません。選定において重要なのは楽曲のパワーです。その楽曲が生き残っていく可能性がどれだけあるか。話題性に留まらず、音楽・詩そのものが持っている力がどれだけあるか、そういったものを見極めて選んでいます」(Real Sound 「米津玄師「Lemon」、フジファブリック「若者のすべて」なぜ高校教科書に採用?版元編集者に聞くポップスの選定基準 「掲載楽曲の選定基準」より引用


また文学的な歌詞は、音楽の教材としてだけでなく、国語的、情緒教育的観点からも優れています。生徒が歌詞を分析することで、言葉とメロディーが相まって、どのように感情を生み出すかを学べる構成になっていると思います。詩と音楽の融合なのです。

「卒業後も手元に残しておきたい教科書」という「MOUSA」のテーマにぴったりです。

「MOUSA 1」

4.共感性・社会性 

高校生が感情移入できるテーマを扱っているかどうか。

「若者のすべて」の場合、青春期の淡い恋心、花火や夏の終わりなど、高校生が自分の感情や記憶と重ねて感じ取ることができます。人生観、感情表現、言葉と音の関係を考察することもできる教材として価値があるのです。

学生生活の終わりを意識し始める年代の生徒達にとって、この曲は人生の通過点を象徴する教材になります。「一瞬の季節」「失われゆくもの」「青春時代の思い出の価値」というテーマは、高校生の心に響くテーマであり、フジファブリックの3rdアルバム「TEENAGER」に込められたテーマでもありました。

まさか14年の時を経て、現役のTeenager達の教科書に載り、アルバムに込めた同じテーマを考える教材になるとは、志村君自身も想像すらしなかったのではないでしょうか。

次回に続きます。

今日の一曲は、もちろんこちらの曲。「若者のすべて」です。

Sunday, 2 November 2025

令和8年度改訂 高等学校用教科書 音楽Ⅰ 「MOUSA 1」に、フジファブリック「若者のすべて」が三期継続採用決定

 令和4年度版(2022年発行)の高等学校用教科書音楽1「MOUSA1」に初めて採用されたフジファブリックの「若者のすべて」(志村正彦さん作詞作曲)。現在、全国の高校で使用されている令和6年度版、また来年度の令和8年度版にも継続採用されることが決定いたしました。MOUSA 1 令和8年度改訂版

3期にわたり継続採用されることが、なぜ特筆すべきことなのか。

教科書採用基準の厳しさ、教科書選定の手順などを詳しく見ていきながら、「若者のすべて」が教科書に採用されたことがいかに名誉なことなのかを探っていきたいと思います。

三期継続採用を記念して、今日からいくつかの記事に分け、詳しく書いていきたいと思います。


教科書の改訂は、何年ごとに行われるの?

教科書の改訂は、おおむね2~4年ごとに行われます。その都度、教科書選定委員がすでに掲載されている曲や新しく作成された候補曲のリストを見直し、厳正に選定していきます。そのため同じ曲が三回続けて採用されるのは非常に珍しいケースです。


「若者のすべて」は、なぜ三期継続採用されたの?

まず教材としての完成度があげられます(後日、改めて詳しく説明します。)。

「MOUSA」は、実際に高校で指導されている先生方が編集しているので、生徒や教師の側になって内容を熟考し、教科書作りをしているのが特色です。三期継続採用された大きな理由の一つは、教師と生徒達からの人気と指示、信頼だと思われます。


音楽の教科書に掲載する曲の選定は、どのような手順で行われるの?

1 文部科学省の学習指導要領に基づく枠組み

まず、出版社や選定委員会は、「学習指導要領」で定められている目標と内容を確認するところから始めます。


2 楽曲を審査

選定委員(音楽教育の専門家、教員代表、研究者など)は、以下の観点から曲を審査します。

                    ・高校生に合った表現内容であるか

                    ・高校生に合った音域であるか

                                音域に無理がなく、歌いやすいかどうか

                    ・音楽的学びを深める構成になっているか

                    ・歌詞の内容が教育的・倫理的にふさわしいか

                    ・高校生が共感し、興味をもてるか

                    ・多様な文化や価値観を尊重しているか

ここで、児童生徒のアンケートや現場教員の意見を参考にすることもあります。

3 著作権者との交渉

楽曲の著作権者に連絡を取り、交渉、手続きが行われます。「若者のすべて」の場合には、志村正彦さんの著作権を継承したご家族が、教科書への掲載を快諾したことになります。


4 著者と編集部が試演

                音域や演奏のしやすさなどを検討する

5 文部科学省による検定

完成した教科書案は、文部科学省の教科用図書検定を受けます。

検定では:

                ・学習指導要領との整合性

                ・教育的・文化的妥当性

                ・著作権処理の適正さ

など、色々な観点から厳正な審査が行われます。

合格後、正式に採用候補となり、各自治体の教育委員会で採択・使用されます。


次回は、「若者のすべて」がなぜ継続採用されているのかを、詳しくみていきます。

今日の一曲は「若者のすべて」です。今年は、この曲への注目度が、過去最高に上昇した気がします。どこかで流れていたのを、偶然聞いた方も多かったのではないでしょうか。

Monday, 13 October 2025

富士吉田市民合唱団 第68回定期演奏会 フジファブリック「茜色の夕日」がアンコールで歌われました

 山梨に里帰り中です。今回は偶然、日程が合ったので、富士吉田市民合唱団の定期演奏会を聴きに行くことができました。

 

三連休の中日、県外ナンバーの車の数に圧倒されつつ、富士吉田市内に入りましたら、さらに外国人の多さに圧倒されました!静かだった富士吉田が懐かしくなるぐらい、にぎやかな日曜日でした。

 

一方、いつもと変わらず富士山は美しく、小さな笠雲がかかってはいましたが、左右に伸びる裾野までくっきりと見えて、高い空に映えていました。

 

最後に市民会館に行ったのは、2019年の7月5、6日の上映会の時だったと思いますので、6年ぶりです。相変わらず富士山が間近に見えて、富士吉田市民のための市民会館という名にふさわしい立地だと思いました。

 

バイオリン独奏「アシタカとサン」、第一部のアヴェ・マリア4曲、第二部の「声が世界を抱きしめます」より谷川俊太郎 作詩の4曲。個人的には「海の比喩」という曲の人と海の壮大さが、詩と演奏によく表現されていて素晴らしかったと思いました。

 

15分のインターバルを挟んで、第三部「朝ドラソングメドレー」計7曲が演奏された後、いよいよアンコール一曲目、フジファブリック「茜色の夕日」です。

 

富士吉田市民合唱団の代表 渡辺公男先生自ら、志村正彦さんが富士吉田出身のミュージシャンだということ。上京してすぐに書いた曲が「茜色の夕日」だったこと。志村さんが凱旋ライブの時、この曲を歌い、感極まって歌えなくなってしまったこと。それほど思い入れが強い曲だったこと。富士吉田の防災無線のチャイムになっている曲だということ。志村さんのご家族が会場にいらっしゃっていること。をご紹介下さいました。会場は大きな拍手で包まれました。

ひとつひとつに地元ならではの温かみを感じ、これこそが富士吉田でフジファブリックの曲が演奏される醍醐味だと感じました。

 

ステージは淡く黄色い照明に照らされ、右奥には夕日を思わせる橙色のライトが灯されました。曲は男声コーラスから穏やかに始まりました。

 

「晴れた心の・・・」から、女声コーラスが加わり、澄んだソプラノが「晴れた心の日曜日の朝」を思わせ、透明な空気が会場を満たします。

 

「短い夏が終わったのに今・・・」では、あの物悲しさを

「僕じゃきっとできないな 本音を言うこともできないな」では、志村君の心の奥を

「君の小さな目から 大粒の涙があふれてきたんだ

忘れることは できないな そんなことを思っていたんだ」では、やるせない気持ちを

 

「東京の空の星は 見えないと聞かされていたけど

見えないこともないんだな そんなことを思っていたんだ」では、淡々とした気持ちを

聞きながら考えていました。

演奏後、会場は大きな拍手に包まれました。志村君の作った「茜色の夕日」が、また市民会館の大ホールに響いたのだと思ったら、感慨深いものがありました。

コンサートが終了し、席を立ち上がった時、一人のお母様と高校生ぐらいの息子さんの親子連れが、志村さんのご家族に話しかけていらっしゃいました。

「志村正彦さん、大好き。フジファブリック大好き。カラオケでいつも歌っています。まさか今日、ここで、志村さんのご家族にお会いできるとは思いもしませんでした。」

話をするお二人の顔は高揚していて、その興奮と感動が私達にも伝わってきました。

ふるさとを愛した志村君。ふるさとの人達に、こんなに愛されているのを見て、人の思いは循環するのだなと感じました。

改めて、素晴らしい音楽を遺していって下さった志村正彦君に、心から感謝したいと思います。

またこのような機会を作って下さった渡辺公男先生、富士吉田市民合唱団の皆様に感謝しております。

 

11月2日には、また富士吉田市新町文化祭で、富士吉田市民合唱団の皆様が「若者のすべて」と「茜色の夕日」を演奏して下さいます。ぜひお時間のある方はいらして下さい。


今日の一曲は、「茜色の夕日」です。


Sunday, 5 October 2025

【2025年】市民×ふるさと納税寄附者 大交流イベント!『富士吉田にZOKKON』

2024年度の山梨県内のふるさと納税は前年と比べ、28%増の458億円。過去最高を更新しました。その内、自治体別では富士吉田市はだんとつの第一位で、101億円2042万円となり(第二位の甲府市を約27億円も上回っています)、こちらもまた過去最高を更新しました。「山梨県内のふるさと納税、28%増の458億円 2024年度」(日経電子版 2025年7月31日 18:15)

全国13位(23年度は14位)となり、順位を上げています。

富士吉田市に寄付をする魅力とはなんでしょうか。

色々な要因が考えられますが、ステキな返礼品に加え、やはり富士吉田市役所ふるさと寄附推進課が、「おもてなし」の心を基盤にし、寄付者とのつながりを大切にしてきたからだと思います。日本一の富士山があるこの街で毎年、秋の深まる10月の終わりに特別イベントを開催し、寄付者をご招待してきました。また当日は、富士吉田市民も同イベントに参加可能で、寄付者の方々と様々なイベントを共に楽しみ、交流できる機会が設けられています。

寄附者のリピーター率が約4割に上るという絶大な人気は、富士吉田市役所の皆さんはじめ、市民の皆様の温かい企画に支えられてきたのです。

そして今年もその季節になりました。

詳細はこちらをご覧ください。【2025年】市民×ふるさと納税寄附者 大交流イベント!『富士吉田にZOKKON』参加者募集!(富士吉田市役所ホームページより)

実施日時:令和7年10月25日(土曜日) 正午~午後9時

  ※午後6時以降参加者のみの完全貸切
   (チケット購入の無い方は午後6時で退園となります。)
   イベント参加者のアトラクション利用は午後1時以降可能となります。
  ※イベント参加者は午後5時までに入園ください。
  ※トーマスランドは午後8時までのご利用となります。

 参加者
  総勢 3,000人(富士吉田市民1,000人、ふるさと納税寄附者2,000人)

 参加費用

  大人(中学生以上) 2,000円
  小学生・シニア(65歳以上) 1,000円
  幼児(未就学児) 無料
   ※アトラクション乗り放題アフタヌーンパス付き
 開催場所:富士急ハイランド
 主  催:富士吉田市、富士急ハイランド

開催場所は昨年と同じく、富士急ハイランドです。

昨年の同イベントでは、フィナーレに、フジファブリックの楽曲が流れるドローンと花火のショーが開催されました。

【富士急ハイランド】富士吉田市ふるさと納税寄附者と市民が大交流イベント「富士吉田にZOKKON」初開催!10月26日(土)3,000人が集結

今年の夏は、山形県酒田市の花火大会や、Rockin’ Star Carnival でも、夜空を彩る花火と共に、「若者のすべて」が流れました。

2025年 坂田の花火 (4‘48“より)

Rockin’ Star Carnival 2025

今年もフィナーレに花火が予定されておりますが、「富士吉田」「花火」ときたら・・・。ここからはフジファブリックファンの皆様のご想像にお任せ致します!

故郷が大好きだった志村君。昨年は、見慣れた地元の空に、自分の曲が流れて、どのような気持ちだったのでしょうか。

秋の深まる富士吉田。ぜひ五感で楽しむ秋を体験しにいらして下さい。

ご質問等は、下記にお問い合わせください。

Sunday, 28 September 2025

富士吉田市民合唱団 定期演奏会・富士吉田市新町文化祭 フジファブリック楽曲演奏のお知らせ

 フジファブリックファンの皆様

こんにちは。

もうすぐ10月とは思えないほど、日中はまだ暖かい日が続いていると聞きました。皆様、いかがお過ごしですか。

今日は、富士吉田市民合唱団の定期演奏会のお知らせです。

毎年、富士吉田市では市民合唱団が音楽の秋に、定期演奏会を開催しますが、今年はアンコール曲に「茜色の夕日」が選曲されました。

富士吉田市民合唱団 第68回定期演奏会

日時:2025年10月12日(日)
            午後2時30分開演

場所: ふじさんホール

一般/¥1,000
中高生/¥500
小学生・70歳以上 無料

指揮:渡辺公男
ピアノ:倍田敏江
Vn.:舟久保優    
Percussion:渡辺金男


また、富士吉田市新町文化祭にて、富士吉田市民合唱団のみなさんが、「茜色の夕日」と「若者のすべて」を演奏して下さるそうです。

日時:2025年11月2日

            午後1:30~2:30

場所:下吉田第一小学校 体育館

当日は作品展示もあり、小学生の絵画・書道作品や、町民の皆さんの芸術・文化作品も展示される予定です。

下吉田第一小学校周辺は、一方通行が多い上に道幅が狭く、観光客が多く訪れる場所です。車の混雑の原因となりますので、最寄り駅の下吉田駅、または車でいらっしゃる方は駅周辺の駐車場から、徒歩で御来校いただきたいと思います。ご協力どうぞよろしくお願い致します。

富士吉田市民合唱団は、故大庭三郎氏によって1952年に設立された、山梨県で最も歴史ある合唱団です。1988年から渡辺公男先生が常任指揮者となり、創立以来、山梨県を代表する合唱団として活動を続けてきています。富士吉田市立合唱団プロフィール

そのような由緒ある合唱団が、ロックの楽曲を合唱曲に編曲し、演奏会で披露して下さるということ。

富士吉田市出身の志村正彦さんが作詞作曲した楽曲を、富士吉田市民の方が歌うということ。

2008年5月31日に、フジファブリック 志村正彦さんが、最初で最後の凱旋ライブをした富士五湖文化センター大ホール(今はふじさんホールという名称になりました)が、会場となっていること。

志村君が感極まって途中で歌うことができなくなってしまった「茜色の夕日」が、また同じ会場で流れるのかと思うと、期待と切なさと儚さと交じり合った感情で、胸がぎゅっとするようです。

お時間がある方は、ぜひいらして下さい。帰りには、秋の富士吉田を満喫なさって行って下さい。

イギリス在住のフジファブリックファン ベンジャミンさん

今日は英国ウェールズ在住のフジファブリック志村正彦さんのファン、ベンジャミン・ライト(Benjamin Wright) さんをご紹介したいと思います。

ベンジャミンさんは、英国国営放送BBCで政治記者として働いていらっしゃる現役のジャーナリストです。ロック発祥の地、英国に生まれたベンジャミンさんは、若い頃から音楽が大好きで、Manic Street Preachers など多くのブリティッシュロックを聴いてきました。

そんなベンジャミンさんが、数年前、フジファブリックの音楽と出会いました。
出会いはフジファブリックの3rd album 「Teenager」。
珠玉の名曲が詰まったアルバムだとおっしゃいます。

特にアルバムのオープニングを飾る一曲目、「ペダル」のもつパワーに圧倒されたそうです。

公私ともにとても大変な局面をむかえていらっしゃった時、朝、「ペダル」を聞くと「今日もがんばろう!」という気持ちになれたとおっしゃいます。

インターネットラジオ「フジファブリックのネトネト言わせて」第6回放送分で、志村君自ら紹介してアルバム「Teenager」に収録されている全曲のフラッシュを流すのですが、それを聞くと「ペダル」がなぜこのアルバムの一曲目として選ばれたのかがわかるような気がします。

志村君の解説によると「徐々に始まる感じ」。
続けて「ライブは工作を考えてるから。アレンジ。ちょっとした。」

その出来上がりは、「富士五湖文化センターライブDVD」でご覧になれます。
何かとてつもないことが起きそうな予感がする凱旋ライブのオープニングに選曲されたのが、この「ペダル」でした。曲の始まりを告げるキーボードの音。緞帳(どんちょう)が徐々に開いていく様子が、まさにライブの「幕開け」を最高に演出してくれていました。


まるで自分が上昇気流に乗っかったような、なんともいえない気持ちにさせてくれる曲です。

日本語がわかる私達は、歌詞からもその高揚感を味わうことができるわけですが、なぜベンジャミンさんのように日本語がわからない外国人の方に、なぜ「ペダル」の高揚感が伝わるのだろうかと思います。

きっと本物だけがもつ力が、音と言葉を通して、世界中の皆さんに伝わるのでしょう。

ベンジャミンさんは、機会のあるごとに、特に志村君のお誕生日などに、定期的にフジファブリックの音楽と志村君のことをTwitter(現X)で伝えてくださっています。


「お誕生日おめでとう、志村正彦さん

もしご存命なら、今日で45歳でしたね。

亡くなられてからもう15年以上経つと思うと悲しいですが、
あなたが残してくださった音楽と歌詞に感謝しています。

今日はご両親、ご家族、ご友人の皆さまに想いを寄せています。」


2021年7月10日 ツイート

2023年7月18日 ツイート

「日本の外ではあまり知られていないかもしれませんが、これは フジファブリックの志村正彦さん のことです。

彼のライブを観ることも、新しい音楽を聴くことも、ご本人に会うことも叶わなかったのがとても残念です。

繊細さと美しさを見出す力を持った才能あるソングライターでした。あまりにも若くして亡くなられてしまいました。」

2022年7月10日 ツイート

「誕生日おめでとう、志村正彦さん
もしご存命なら、今日で42歳でした。

惜しまれながら今も深く想われています。
本当に唯一無二の存在でした。」


2024年1月1日 ツイート

「毎年12月になると、2009年のクリスマスイブに亡くなられた
偉大な志村正彦さんのことを思い出します。

彼の音楽は時を超えて色あせることなく、
その言葉やメロディーはいまも生き続け、鮮やかに響いています。」


常に前を向いて走り続けていた志村君でしたから、世界に活躍の場をうつすことも視野に入れて音楽活動をしていたのではないかと思います。「音楽と言葉」のインタビューでも、英語で書く歌詞についてお話しています。

ロックの本場イギリスに、フジファブリックの大ファンがいると聞いたら、きっと喜ばれたことでしょう。


今日の一曲は、「赤黄色の金木犀」です。今年は暑さが続いていますから、金木犀はいつもより遅くなってしまうのでしょうか。



Today, I would like to introduce Mr. Benjamin Wright, a fan of Fujifabric’s Masahiko Shimura who lives in Wales, UK.

Mr. Benjamin is an active journalist working as a political correspondent for the BBC, the British public broadcaster. Born in the birthplace of rock, the UK, he has loved music since his youth, listening to many British rock bands such as Manic Street Preachers. A few years ago, Benjamin encountered the music of Fujifabric. His first introduction was their 3rd album Teenager.

He describes it as an album filled with gem-like masterpieces.

In particular, he was overwhelmed by the power of the opening track, Pedal.

At a time when he was facing very difficult circumstances both personally and professionally, he says listening to Pedal in the morning gave him the strength to think, “I can do my best today!”

In the 6th broadcast of the internet radio show Fujifabric no Netoneto Iwasete, Shimura himself introduces the album Teenager and plays flashes of all the tracks. Listening to that, you get a sense of why Pedal was chosen as the first track on the album.

According to Shimura’s own explanation: “It feels like it gradually begins.”
He continued: “I was thinking about how it would work in a live performance. The arrangement, just a little.”

You can see the finished result on the Fuji Five Lakes Cultural Center Live DVD.
For the grand homecoming live, which carried the feeling that something extraordinary was about to happen, Pedal was chosen as the opening number. The sound of the keyboard signaling the beginning of the song, and the curtain slowly rising—it perfectly created the sense of a “curtain-raising” moment.

It’s a song that makes you feel as though you’re caught in an updraft, lifted into an indescribable state.

For those of us who understand Japanese, the lyrics add to that uplifting feeling. But why is it, I wonder, that this same exhilaration from Pedal reaches someone like Benjamin, who doesn’t understand Japanese?

Surely it is because the true power of something genuine can transcend language, carried through music and words to reach people all over the world.

Whenever he has the chance—especially on Shimura’s birthday—Benjamin regularly shares thoughts about Fujifabric and Shimura on Twitter (now X)

Tweet 10th July 2021 

Tweet 18th July 2023 

Tweet 10th July 2022 


Since Masahiko was always moving forward and pushing ahead, I believe he might also have been looking toward expanding his musical activities to a global stage. In an interview for Music and Words, he even spoke about writing lyrics in English.

If he had known that he had a passionate fan in the UK, the birthplace of rock, he surely would have been delighted.

Today’s featured song is Aka-Kiiro no Kinmokusei (Red-Yellow Osmanthus). With the heat lasting so long this year, I wonder if the fragrant osmanthus will bloom later than usual.