朝からしとしとと雨が降っていた甲府盆地。
梅雨空の下、竜王図書館で行われている特別展示「ROCKな言葉~山梨の風景を編んだ詩人たち~」を見に行ってきました。
甲府バイパスを北杜市方面に向かって車を走らせていくと、目的地に到着。
竜王図書館は甲斐市役所に隣接して建っていました。
入口に立てられた特別展示の看板が、気分を盛り上げてくれます。
展示場は2階にありました。
「山梨を織り込んだ歌詞」に焦点をあてた企画に相応しく、歌詞をじっくり味わえるような展示となっていて、コンパクトな展示スペースにパネル化された歌詞が並んでいます。
志村君が作詞した歌詞は、なんとシングル5曲を含む10曲が展示されていました!
どの曲が選ばれたのかは・・・、来場したファンの皆様のお楽しみにとっておきたいと思います!(展示が終了した時点で、こちらのブログで発表予定です。)志村君の歌詞は、やっぱり深いなぁ・・・。
今回の展示を担当なさった図書館司書、内藤京子さんに、詳しくお話を伺うことができました。
一年前にフジファブリックの音楽と出会ったという内藤さん。
「山梨から、こんな素晴らしいミュージシャンが出ていたなんて・・・。」と感銘を受けたそうです。「広い年代層にわたって、図書館利用者に彼らの歌詞世界を知ってもらいたい。また、夏休みに図書館を利用する機会が増える中高生に、地元山梨県で生まれ育った音楽家たちが書いた歌詞をじっくり味わうことで、身近な音楽から文学を感じ取ってもらいたい。」
そんな思いから、この企画は生まれました。
アーティスト本は多数出版されますが、ミュージシャン多しといえども、歌詞が詩集として発売されることは稀なのだそうです。公の場である図書館で企画が立ち上げられ、歌詞が展示されるというのは、志村君の書いた歌詞が文学的にも評価されたことの証ではないかと思うのです。高校時代、誰よりも図書館を利用したと自負していた志村君が知ったら、どんな顔をするでしょうか。
私がいた30分ほどの間にも、三人ものおじいちゃま方がパネルを読んでいらっしゃいました。
志村君がいなくなってから、早5年半。
彼の書き遺した歌詞は時を超え、今、こうして故郷山梨でみんなの注目を浴びています。
ぜひこの機会に多くの皆様の目に触れ、「こんな素晴らしいミュージシャンが、山梨にいたのか。」と、知って頂くきかっけになってくれればと願って止みません。
近々、展示に興味をもった方々が、すぐに手に取って読むことができるように、図書館が所蔵する「志村正彦全詩集」が展示スペースに置かれる予定だそうです。
内藤さん、竜王図書館の皆さま、素晴らしい展示をどうもありがとうございました。
No comments:
Post a Comment