Saturday, 30 August 2014

5年目を迎えて

今日2014年8月30日、このFujifabric International Fan Siteは5年目を迎えました。

ここまで続けてくることができたのも読者の皆様のおかげ、そして誰よりも志村正彦さんのおかげと思っております。

ブログを応援して下さっている皆様、この場を借りて心よりお礼を申し上げたいと思います。
いつも拙い記事を読んで下さって、ありがとうございます。また事あるごとに温かい励ましの言葉をかけて下さり、どうもありがとうございます。言葉にしつくせない感謝の気持ちを、一生懸命ブログを続けていくことで皆様にお返しできたらと思っております。

これまでの四年間、フジファブリックの音楽と志村正彦さんについて書くことにより、音楽と真正面から向き合う機会を与えられ、大好きなフジファブリック・ワールドに浸ることができました。また異国の地にいながらにして、ふるさとを近くに感じることもできました。

ブログを通して、日本だけでなく世界中の大勢の方々とのご縁も頂戴しました。お目にかかることが叶った方、叶わなかった方、色々ですが、私にとって掛け替えのないご縁に発展した方も多くいらっしゃいます。

皆様、今まで本当にありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願い致します。


志村正彦さん、
心からのお礼を申し上げたいと思います。
いつもありがとうございます。

このブログも、5年目を迎えることができました。
今日が迎えられたのも、あなたという人がこの世に確かに存在して、素晴らしい音楽を私達に遺して下さったからです。
その音楽に魅了され、ファンになった人達の数は今も増え続けています。

フジファブリックの音楽が、これからもっと多くの人に聴かれますように。
あなたが遺してくれた「大切なもの」が、音楽と一緒にもっともっと多くの人に届きますように。
心からの感謝と願いをこめて、このブログを志村正彦さんに捧げると共に、今日という日の誓いにしたいと思います。


今日の一曲は、「花屋の娘」です。
いつ聴いても、時代を感じさせない曲です。

Thursday, 28 August 2014

2014年8月5日 河口湖湖上祭

タイに戻ってまいりました。

日本滞在中には、お世話になりありがとうございました。皆様から、そして山梨の自然から、いっぱい充電してきました!その力を原動力にまた頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

本文の前に、ちょっと小話を。

ここ数年搭乗している日本航空さんでは、食事の時間以外にもお客様が気兼ねなく水が飲めるようにと、ペットボトルの水を一人一本下さいます。
そうなんです。
この「富士山のバナジウム天然水」、採水地が富士吉田なのです!
日本を離れ飛行機に乗ってまでもふるさとの水が飲めるなんて・・・、とっても幸せな気分になります。日本航空さん、ありがとうございます!

私はこれをそっとバッグに忍ばせ、家に持ち帰り、冷蔵庫で保存して、特別な日に飲みます・・・。ちょっとけちっぽいですよね・・・。「人間はふるさとの水に近い味の水を、おいしいと感じる。」ときいたことがありますが、そうかもしれません。

富士吉田の道の駅では、無料で富士山の湧き水を飲むことができますから、富士吉田にお越しの際はぜひ足をのばしてみて下さい。夏でも冷たいおいしい水です。

今日は湖上祭について書きたいと思います。

海なし県の山梨。
花火は河原で打ち上げられるのが主流です。
その中で「湖の花火」として最も有名なのが、この湖上祭花火大会です。
毎年8月5日に開催されます。

百余の提灯を船に付け湖に漕ぎ出し、世の穢れを水に流すという河口浅間神社の祭事に由来する湖上祭(富士河口湖町発行 パンフレット参照)は、今年、98回目を迎えるお祭りです。

湖上祭の詳細はこちらをどうぞ。富士河口湖 総合観光情報サイト 2014年8月4、5日 湖上祭

今回は知り合いの方が、地元の人達しかいかない穴場へ連れて行って下さるというので、夕方まだ明るいうちに甲府を出発し河口湖へ向かいました。

途中、見慣れている私たちでさえ驚くほどの、きれいな富士山が顔を出していました。
赤みがかかった富士山も、また絶景です。
(2014年8月5日 本栖湖にて撮影)

秘密の花火観覧場所?は、河口湖のほとりに広がる草はらでした。

岸辺に生える草は下に土がなくても四方八方に伸びているので、変なところに足をおくとそのまま湖に落ちてしまい危険ですが、そこはさすが地元の方。小さな懐中電灯を頼りに、草をかきわけ進みました。

19時半にはピクニックシートに座り、45分から始まる花火を待っていました。

甲府を出た時には灼熱地獄のようでしたが、河口湖のほとりでは長袖を着ていないと寒いぐらいの気温でした。心地よい夜風に吹かれ、ほのかな月明かりの下、山の上ではロープウェーの小さな明かりが行ったり来たりしているのが見えました。草原からきこえる虫の音に耳をすましていると夏の終わりを感じ、なんともいえない寂しさと共に「茜色の夕日」の一節を思い出していました。

「短い夏が終わったのに今、 子供の頃の寂しさがない」


19時45分ぴったりに、花火が始まりました。

スターマイン(連射連発花火。いくつもの花火が組み合わされて、短時間に大量の玉が打ち上げられるので、とても華やかです。)にはじまり、次々と花火が打ち上げられていきます。

河口湖大橋の南西寄り(富士吉田寄り)、富士レークホテルの前辺りから
上がっていましたが、20時頃には八木崎公園からも上がり、見事な大輪が夏の夜空に広がっていきました。
現代風のスマイリー・フェイスやハート型の花火のほか、糸柳、椰子、牡丹、デイジー、しだれ桜に似た形の花火や、菊の大輪の中に色とりどりの小さな花が咲いたようなものもありました。

花火と花火の間の小休止がほどよい長さで、余韻にひたることができるのも湖上祭のいいところで、周りからきこえる「子供たちの甲州弁で語る花火の感想」が妙に可愛らしく、思わず笑みがこぼれました。


県外ではあまり知られていないのですが、8月1日から5日まで、富士五湖では花火大会が各湖順々に開催されます。1日の山中湖 報湖祭にはじまり、2日の西湖 竜宮祭、3日 本栖湖 神湖祭、4日 精進湖 涼湖祭、最終日5日が河口湖 湖上祭です。(詳細はこちらをどうぞ。山梨県 花火大会 2014年

東部・富士五湖地方(私達はこの地域を『郡内』と呼びます)の人達にとって、富士五湖花火大会の中で最後を飾るのが湖上祭なので、「湖上祭=最後の花火大会」という認識の下、「最後の花火だね。」という言い方をよくします。

8日には忍野の花火大会が控えていますので、郡内地方最後の花火大会というわけではないのですが、地元だとこの「最後の花火」が会話にちょこちょこ登場します。

今回連れて行って下さったのは鳴沢村の方でしたが、「お盆を過ぎれば、夏は終わり。」という話をしていました。甲府盆地に住む私達も、昔から「お盆を過ぎると、朝晩の風が涼しくなる。」といい、事実、山からの風が変わるのを感じます。
「暑さ寒さも彼岸まで」で日中は暑い日も多いのですが、盆明けに朝晩の涼風に吹かれると、正に「真夏のピークは去った」気持ちになるのです。

皆さんがお住まいの地域ではいかがですか。

いよいよ花火も佳境を迎え、湖上祭名物、孔雀花火へ。

湖面で弾ける花火は半円を描き、孔雀が羽を広げた姿に似ているためにその名がつきました。水面に波がたたない湖でしかできないこの花火は、河口湖名物です。
半円が湖面に映り、逆さ富士を思い出させます。
こんな形の花火です。


フィナーレの「世界遺産 富士山」が終わり、周りは元の静けさに戻っていきました。

花火大会が終わった後のこの寂しさは、いったいどこからくるのでしょう。

夏が終わるから?

子供の頃は「長かった夏休みがもうすぐ終わるから。」という理由もあったかもしれませんが、どうして大人になった今もこんなに寂しいのでしょう。

庭に転がる乾いた蝉の死骸、しおれたひまわり、盆明けに吹き始める朝夕の涼しい風に、どうしてこんなに切なくなるのでしょう。生命あふれる季節が終わり長い冬に向かう中、時の流れや四季の移ろいに私達は抗えないんだということを本能的に感じ取るからなのでしょうか。

最後を飾るとびきり華やかな花火の後の静寂に、躍動する季節の後にくる沈黙の冬を知らず知らずに重ね合わせるのかもしれません。



この季節のラジオ定番曲になりつつありますね。
フジファブリック「若者のすべて」を、お聴き下さい。

Tuesday, 19 August 2014

「FAB BOX」&「SINGLES 2004-2009」2014復刻版リリース決定

フジファブリックのデビュー10周年を記念して、20106月にリリースされた完全生産限定ボックス「FAB BOX」と唯一のベスト「SINGLES 2004-2009」初回生産限定盤を内容そのままに2014復刻版として限定リリースされることになりました。
詳しい情報は、こちらをご覧下さい。http://www.fujifabric.com/info/

ベストとして謳われている「SINGLES 2004-2009」ですが、2004年から2009年の間にリリースされた、いわゆるシングル集です。デビューシングル「桜の季節」から、志村君が作詞作曲した最後のシングル「Sugar!!」まで、全11曲が収められています。限定生産され、手に入らなかったファンも多かった「蒼い鳥」(映画『悪夢探偵』に使用された)も、収録されています。
「『ベスト』を選ぶのが、難しい。」というのは、フジファブリックの魅力の一つだと思いますので(多くのファンが同意して下さるところだと思います!)、個人的には「フジファブリック ビギナーズにとって、手軽に楽曲を知ることができるCD」と、お伝えしたいと思います。


最近では入手困難になっていたFAB BOX

志村君在籍時のフジファブリックとバンドの歴史を知ることが出来る、貴重な映像や音源が盛り沢山なこのFAB BOXが再販されることになったことは、大変嬉しいことだと思います。
2010年発売されたFAB BOXを十分堪能してきて再販にあたり考えたことを、今日は順を追っていくつか書いてみたいと思います。


まずは、DVD2枚組の「FAB MOVIES」。
Disc1LIVE映像集、Disc2はドキュメント映像集です。

Live映像集とはその名の通り、ライブばかりを集めた映像集です。
フジファブリックをよく知る東芝EMIのスタッフが、膨大な量の映像から厳選したもので、インディーズ時代の新宿LOFTや下北沢SHELTERでのライブ、メジャーデビュー後に東京や地方都市で行われたライブ(富士五湖文化センターでのライブを含む)の映像が収められています。

SONG-CRUXから出した「お月様のっぺらぼう」「笑ってサヨナラ」に加え、メジャーデビュー後のシングル曲やB面、アルバム収録曲などがほどよく散りばめられた曲目は、とても魅力的です。

でもそれ以上にこれらの映像を通して、志村君在籍時にライブへ行く事が叶わなかったファンも(志村君がいなくなってからファンになった方、ファンだったけどライブへ行けなかった方、などなど)、ライブに行ったことがあるファンも、当時の様子を垣間見て、想像を膨らませたり、思い出をたどったりできるというのが、この映像集最大の魅力だと思います。

2003年から2009年の間に録画された映像ですが、バンドの歴史と成長をみることができる貴重なものです。若さあぶれるメンバーが、たった6年の間に演奏も外見も急速に成長していくさまは、嬉しくもありちょっと切なくもあります。
付属の全ライブスケジュールが書かれたミニブックを読むと、ライブの数と公演場所に圧倒され、どれだけフジファブリックが頑張ってきて今に至るのかがわかります。日本中を周り、凄い数のライブをこなしていたんだな、と思います。


Disc2のドキュメント映像集は、インディーズ時代から2009年までのライブ、レコーディング、オフショットなどの未発表レア映像を収録。
ひょっとした仕草や言葉に、メンバーの素顔が見られる映像が多数ありますが、特に印象に残っているのはやはり皆で楽しそうに笑っている場面です。


次はCD「シングルB面集 20042009」です。

発売当時、限定生産盤だったため入手困難になった「東京炎上」「Cheese Burger」「ルーティーン」を含む、全曲リマスタリング音源によるB面集です。
シングルを買わない限り聴く機会がなかなかないB面ですが、こうしたB面曲を「コレクション」として出して下さったことは、画期的ではないでしょうか。
「おまけ」のように思われがちなB面ですが、フジファブリックはそこでもまったく手を抜くことなく、かえってフジファブリックらしさを自由に表現できる場としてB面を捉えていたように思います。

「セレナーデ」など、ロックの域を超えた何かを感じます。


続いてCD「アラモルト」。

5000枚限定生産盤だったため、入手困難となったPre-debut盤「アラモルト」を、当時のデザインを出来る限りそのままに収録した復刻版です。
収録されている7曲はすべてインディーズ時代に作った楽曲をリメイクしたもので、他のアルバムでも聞く事ができます。

では、「アラモルト」を手に入れる利点はなんでしょうか?

2ndアルバム「FAB FOX」や「アラカルト」とは違うアレンジの「茜色の夕日」は、一聴の価値があります。これから来る将来へのワクワク感や躍動感、希望が感じられるような、なんともいえない趣のある「茜色の夕日」です。

そのほか、「アラモード」とは違う「笑ってサヨナラ」「花屋の娘」「環状七号線」、「アラカルト」とは違う「線香花火」「ダンス2000」「浮雲」、1stアルバム「フジファブリック」とは違う「追ってけ 追ってけ」など、アレンジの違いを聴き比べて微妙な違いを楽しむがとても良いのです。

フジファブリックが心血注ぎ込んで作った気合が伝わってくるアルバムだと思います。
渋いです!


最後にCDRare Tracks & Covers」です。

フジファブリックの未発表音源として、「陽炎」(アコースティック・バージョン)、「Master Line」「シェリー」の3曲と、他のアーティストのカバー曲が5曲、収録されています。
未発表音源やカバー曲は、ファンの方それぞれが聴きたいように聴くべきだと思うのでコメントは控えたいと思います。ただ、曲の合間に聞こえる志村君のMCから、彼の人柄や仕事に対する態度、バンドへの想いが伝わってくるようで、FAB MOVIES同様、志村君やメンバーの人となりを知ることができる貴重なものだと思います。

Master Line」も「シェリー」も、どうして未発表に終わってしまったのでしょうか。
「眠れぬ夜」のように将来的には、リメイクをして発表するつもりだったのでしょうか。
今となっては、想像をめぐらせるだけです。

カバーしたアーティストは、志村君始めメンバーが尊敬する方々ばかりですから、どの曲を聴いても曲の良さを理解した人たちが演奏しているのが伝わってきます。

FAB BOXという企画を発案・企画し、現実にして下さったこと、本当に有難く思います。
また制作会社である東芝EMIのスタッフのフジファブリックに寄せる愛情が、企画と内容から直に伝わってくる作品であり、フジファブリックというバンドの、志村正彦さんというミュージシャンの歴史が詰まったBOXであります。

購入しようかどうか悩んでいるファンの皆様には、心からお勧めしたい作品です。

FAB BOX トレーラー





Friday, 8 August 2014

リニューアルオープンのお知らせ 新宿LOFT夏のイベント


皆様、ご無沙汰しております。

毎日暑い日が続いておりますが、皆様元気にお過ごしでいらっしゃいますか。
今年はまだ、「日本一 暑い街」として報道されていない甲府市ですが、真っ青な空、白い入道雲、幾重にも連なる深緑色の山々、草と土の混じり合った河川敷のにおい、富士山の左肩に連なる山小屋の灯は、真夏の到来を告げています。

さて、一旦閉鎖をしたこのブログですが、830日に4年目の夏を迎えるにあたり、リニューアルオープンする運びとなりましたのでお知らせ致します!

レイアウトの変更以外は、これまでと変わりません。

フジファブリックの音楽と歌詞の素晴らしさを、日本の、そして世界の皆様に向けて発信していけたらと思います。外国のファンの方々により深くフジファブリックの音楽を楽しんで頂けるように、歌詞の英訳も続けていく所存です。

心機一転、頑張ります!
今後共どうぞよろしくお願い致します。



今日はリニューアルオープン後、初めての記事ということで、最近起こった出来事を筆の赴くまま書いていこうと思います。

731日、あるご縁に導かれて、新宿LOFTで行われたU22(22歳以下)「Teen’s Music Camp 2014 U_22 夏ダヨ!!ライブハウスに全員集合!」(2014年7月31日 新宿LOFT スケジュール)を観に、新宿へ行ってきました。
ファンの皆様はご存知の通り、フジファブリックはインディーズ時代、新宿LOFTというライブハウスに所属していました(2002から2004)。LOFTが運営するレーベルであるSONG-CRUXから、「レーベル初のアーティスト」として2枚のミニアルバムを発表しました。(『アラカルト』 2002.10.21リリース、『アラモード』 2003.06.21リリース)

当時、フジファブリックを担当していた樋口寛子さんは、現在もLOFTにて若いミュージシャンの育成に情熱を傾けていらっしゃいます。
そんな樋口さんを頼りに集まるミュージシャンの中には、志村君を慕ってくる方も多いと以前からきいていました。この日も、「樋口さんの公演だから。」と、フジファブリックの曲を聴いてからステージに挑んだバンドマンがいらしたと後からきき、感激しました。
私にとって初めてのLOFTだったのですが、フジファブリックにとって特別なこの場所で、今から音楽の世界へ羽ばたいていく若いミュージシャンの演奏を聴く機会に恵まれたことは、とても嬉しく有難いことでした。

独特の雰囲気をもつライブハウスで、大きさも丁度よく、音質もバランスも最高でしたが、なんといってもあの白黒市松模様のフロアを見て、LOFTにいる実感がわきました。

夕方5時から9時過ぎまで、途中トークもはさみながら、全7バンドがオリジナル曲を披露しました。
北海道や青森など、バンドの出身は様々で、「故郷を思って書いた曲なのかな。」と思わせる歌詞が何曲かありました。「満たされない思い」は、時にとても大きい力を発揮するものだと実感!


薄暗い空間に輝くスポットライトや白黒のフロアの前で、故郷の情景を歌う曲を聴いていたら、FAB BOXの映像を思い出しました。「志村君も山梨を後にして、この場所で『花屋の娘』や『お月様のっぺらぼう』等を歌っていたんだな。皆さんみたいに、自分で楽器を運んだり、準備したり、片付けたり、精算したりしていたんだろうな。」と思ったら、タイムスリップをしたような不思議な気分になりました。

「志村君、頑張っていたんだな。」と。

ライブの後、「志村さんのサインが書いてあるポスターがありますよ。」と、教えて頂きました。隣接するバーには、フジファブリックとメレンゲのメンバー直筆のサイン入りポスターが飾ってありました。

「11.12 SHINJUKU LOFT FUJIFABRIC×MERENGUE」とは、2009年1112日に行われたフジファブリックとメレンゲのライブのことでしょうか。そうだとすると、亡くなる一ヶ月ほど前に書いたサインなのかもしれません。

「志村正彦さんという人はこの世からいなくなってしまったけれど、フジファブリックの音楽の中だけでなく、このように志村君を尊敬するミュージシャンが作る音楽の中でもなんらかの形で生き続けていくのかな。」と、音楽の「力試し」に集まった若いバンドマンと、志村君のサインを見ながら考えていました。



それはもしかしたら、お花畑のようなものなのかなと想像してみたりしました。

「ミュージシャンの心の中には『音楽の花畑』のようなものがあって、その人が影響を受けた様々な音楽家の咲かせた花、たとえば奥田民生さんの花、ビートルズの花、などが一緒に集まって咲き、その人独特のお花畑を作っているのかな。」

「志村君が飛ばしたたんぽぽの綿毛が、彼らの『音楽の花畑』に着地して、花を咲かせ、またここから次の『音楽の花畑』に綿毛を飛ばしていくのかな。」

自然のサイクルが音楽の中にも存在するような、そんな気持ちにさせてくれたLOFTでした。

素敵な機会を与えて下さり、本当にありがとうございました。感謝しています。

数々の名曲を遺してくれた志村正彦君。
心からの感謝を込めて、今までも、これからも、このブログをあなたに捧げたいと思います。

今日の一曲は、「ペダル」です。

「だいだい色 そしてピンク 咲いている花が 
まぶしいと感じるなんて しょうがないのかい」