フジファブリックのデビュー10周年を記念して、2010年6月にリリースされた完全生産限定ボックス「FAB BOX」と唯一のベスト「SINGLES
2004-2009」初回生産限定盤を内容そのままに2014復刻版として限定リリースされることになりました。
詳しい情報は、こちらをご覧下さい。http://www.fujifabric.com/info/
ベストとして謳われている「SINGLES 2004-2009」ですが、2004年から2009年の間にリリースされた、いわゆるシングル集です。デビューシングル「桜の季節」から、志村君が作詞作曲した最後のシングル「Sugar!!」まで、全11曲が収められています。限定生産され、手に入らなかったファンも多かった「蒼い鳥」(映画『悪夢探偵』に使用された)も、収録されています。
「『ベスト』を選ぶのが、難しい。」というのは、フジファブリックの魅力の一つだと思いますので(多くのファンが同意して下さるところだと思います!)、個人的には「フジファブリック ビギナーズにとって、手軽に楽曲を知ることができるCD」と、お伝えしたいと思います。
最近では入手困難になっていたFAB BOX。
志村君在籍時のフジファブリックとバンドの歴史を知ることが出来る、貴重な映像や音源が盛り沢山なこのFAB BOXが再販されることになったことは、大変嬉しいことだと思います。
2010年発売されたFAB BOXを十分堪能してきて再販にあたり考えたことを、今日は順を追っていくつか書いてみたいと思います。
Disc1はLIVE映像集、Disc2はドキュメント映像集です。
Live映像集とはその名の通り、ライブばかりを集めた映像集です。
フジファブリックをよく知る東芝EMIのスタッフが、膨大な量の映像から厳選したもので、インディーズ時代の新宿LOFTや下北沢SHELTERでのライブ、メジャーデビュー後に東京や地方都市で行われたライブ(富士五湖文化センターでのライブを含む)の映像が収められています。
SONG-CRUXから出した「お月様のっぺらぼう」「笑ってサヨナラ」に加え、メジャーデビュー後のシングル曲やB面、アルバム収録曲などがほどよく散りばめられた曲目は、とても魅力的です。
でもそれ以上にこれらの映像を通して、志村君在籍時にライブへ行く事が叶わなかったファンも(志村君がいなくなってからファンになった方、ファンだったけどライブへ行けなかった方、などなど)、ライブに行ったことがあるファンも、当時の様子を垣間見て、想像を膨らませたり、思い出をたどったりできるというのが、この映像集最大の魅力だと思います。
2003年から2009年の間に録画された映像ですが、バンドの歴史と成長をみることができる貴重なものです。若さあぶれるメンバーが、たった6年の間に演奏も外見も急速に成長していくさまは、嬉しくもありちょっと切なくもあります。
付属の全ライブスケジュールが書かれたミニブックを読むと、ライブの数と公演場所に圧倒され、どれだけフジファブリックが頑張ってきて今に至るのかがわかります。日本中を周り、凄い数のライブをこなしていたんだな、と思います。
Disc2のドキュメント映像集は、インディーズ時代から2009年までのライブ、レコーディング、オフショットなどの未発表レア映像を収録。
ひょっとした仕草や言葉に、メンバーの素顔が見られる映像が多数ありますが、特に印象に残っているのはやはり皆で楽しそうに笑っている場面です。
発売当時、限定生産盤だったため入手困難になった「東京炎上」「Cheese Burger」「ルーティーン」を含む、全曲リマスタリング音源によるB面集です。
シングルを買わない限り聴く機会がなかなかないB面ですが、こうしたB面曲を「コレクション」として出して下さったことは、画期的ではないでしょうか。
「おまけ」のように思われがちなB面ですが、フジファブリックはそこでもまったく手を抜くことなく、かえってフジファブリックらしさを自由に表現できる場としてB面を捉えていたように思います。
「セレナーデ」など、ロックの域を超えた何かを感じます。
5000枚限定生産盤だったため、入手困難となったPre-debut盤「アラモルト」を、当時のデザインを出来る限りそのままに収録した復刻版です。
収録されている7曲はすべてインディーズ時代に作った楽曲をリメイクしたもので、他のアルバムでも聞く事ができます。
では、「アラモルト」を手に入れる利点はなんでしょうか?
では、「アラモルト」を手に入れる利点はなんでしょうか?
2ndアルバム「FAB FOX」や「アラカルト」とは違うアレンジの「茜色の夕日」は、一聴の価値があります。これから来る将来へのワクワク感や躍動感、希望が感じられるような、なんともいえない趣のある「茜色の夕日」です。
そのほか、「アラモード」とは違う「笑ってサヨナラ」「花屋の娘」「環状七号線」、「アラカルト」とは違う「線香花火」「ダンス2000」「浮雲」、1stアルバム「フジファブリック」とは違う「追ってけ 追ってけ」など、アレンジの違いを聴き比べて微妙な違いを楽しむがとても良いのです。
フジファブリックが心血注ぎ込んで作った気合が伝わってくるアルバムだと思います。
渋いです!
フジファブリックの未発表音源として、「陽炎」(アコースティック・バージョン)、「Master Line」「シェリー」の3曲と、他のアーティストのカバー曲が5曲、収録されています。
未発表音源やカバー曲は、ファンの方それぞれが聴きたいように聴くべきだと思うのでコメントは控えたいと思います。ただ、曲の合間に聞こえる志村君のMCから、彼の人柄や仕事に対する態度、バンドへの想いが伝わってくるようで、FAB MOVIES同様、志村君やメンバーの人となりを知ることができる貴重なものだと思います。
「Master Line」も「シェリー」も、どうして未発表に終わってしまったのでしょうか。
「眠れぬ夜」のように将来的には、リメイクをして発表するつもりだったのでしょうか。
今となっては、想像をめぐらせるだけです。
カバーしたアーティストは、志村君始めメンバーが尊敬する方々ばかりですから、どの曲を聴いても曲の良さを理解した人たちが演奏しているのが伝わってきます。
FAB BOXという企画を発案・企画し、現実にして下さったこと、本当に有難く思います。
また制作会社である東芝EMIのスタッフのフジファブリックに寄せる愛情が、企画と内容から直に伝わってくる作品であり、フジファブリックというバンドの、志村正彦さんというミュージシャンの歴史が詰まったBOXであります。
購入しようかどうか悩んでいるファンの皆様には、心からお勧めしたい作品です。
FAB BOX トレーラー
2 comments:
初めまして ブログ再開してくれて
嬉しいです!
フジファブリックの曲を聴くと涙が出てきます。志村くんの声が体中に染み渡って行く様です。
志村くんの声が世界中に届くといいな
これからもブログ、楽しみにしています!
ありがとうございます!
こちらこそ、ブログを見に来て下さってありがとうございます。
志村君の遺してくれた大切なものが、世界中の人に届く日が来ますように...。
精一杯頑張りますので、これからもどうぞよろしくお願い致します。
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