Tuesday, 30 July 2019

「FAB BOX Ⅲ 上映會」「志村正彦展 by 路地裏の僕たち」2019.07.06企画展レポート2

(前回からの続きです。)

今回は特別に、ご来場いただいたファンの皆様が自由に撮影できるコーナーを、入り口に設置。「虹」のPVで使用された志村君のお父様のギター、路地裏の僕たちからありがとうの感謝を込めてファンに配ったポストカードの原版写真、ファンから志村君に届いたお花などを展示しました。

(会場入り口)




会場に飾られたファンからのお花とメッセージ

楽屋に飾られたファンからのお花

ファンの皆様、お心遣いありがとうございました。

ご来場者の皆様が少しでも待ち時間を退屈せず過ごしてくれるようにと、階段脇の壁にも何枚かの写真を飾ったり、山梨日日新聞に掲載された過去の記事(「ときめきゾーン 芸能 フジファブリック 志村正彦 『富士』に還る」 2010年6月22日から7月13日まで、全4回連載記事)を配ったりしました。

階段を上がりきったところに企画展の序幕として、志村家で大切に保管されてきたファンからの贈り物、シングル発売記念のポスター、今まで開催された企画展で使用されたパネルや歌詞、ポスターなどを展示。






(『茜色の夕日』『陽炎』『エイプリル』『タイムマシン』『君は僕じゃないのに』『赤黄色の金木犀』『クロニクル』『桜の季節』の歌詞パネル)

(志村君のプロフィールパネル)

会場の正面中央には、大きな写真の志村君と、愛用した楽器や機材を展示しました。

ギター:
(左)

(中央)2008年5月31日 富士五湖文化センター「TEENAGER FAN CLUB TOUR」にて「ロマネ」演奏時に使用 (DVD「Live at 富士五湖文化センター」9曲目で見られます。)「CHRONICLE」をストックホルムで収録した時にも、持って行きました。(「FAB BOX Ⅲ」でみられます。)

(右)
・5th album「MUSIC」のジャケット
・2008年5月31日 富士五湖文化センター「TEENAGER FAN CLUB TOUR」にて「浮雲」(DVD「Live at 富士五湖文化センター」11曲目)、Live at 渋谷公会堂にて「陽炎」「Sunny Morning」「ダンス2000」「ムーンライト」「打ち上げ花火」(DVD「Live at 渋谷公会堂」2,3,4,5、16曲目)など演奏時に使用
・2009年3月26日 赤坂BLITZ 「フジファブリック×FUJIFABRIC」にて「Sugar!!」演奏時に使用 (DVD「FAB MOVIES LIVE」19曲目)

アンプ: 
「Live at 日比谷野音」のリハーサル映像に登場。志村君が、わざわざ使い方の説明までしてくれます。

アンプケース: 



(肖像写真右下)1st album「フジファブリック」ジャケット原画 柴宮夏希さん画

(中央)両国国技館で撮影された写真

(左下)出演した多くのライブハウスで発行されたパスが貼ってある、エフェクターケース

(中央下部)ギターケース

上部
ギター:
(左)
2006年1月23日 SHIBUYA-AX 「MONONOKE JACARANDA TOUR」にて「モノノケハカランダ」「TAIFU」演奏時に使用(FAB MOVIES LIVE 10,11曲目でみられます。)「茜色の夕日」「モノノケハカランダ」のPVにも登場します。

(中央)
「Live at 日比谷野音」のリハーサル映像で使用。

(右)
「若者のすべて」PV、2006年7月14日 Zepp Tokyo 「東京炎上」で使用  (FAB MOVIES LIVE 12曲目でみられます。)

下部
(右)志村正彦さんお別れ会「志村會」で、生花の富士山の中央に飾られた造花のギター

(中央)「フジスペシャル」と書かれたGibson USAのギターケース。「CHRONICLE」をストックホルムで収録した時、ギターを入れて持って行きました。(「FAB BOX Ⅲ」でみられます。)

(左)アンプ:  「Live at 日比谷野音」のリハーサル映像に登場。志村君が、わざわざ使い方の説明までしてくれます。真空管(フルチューブ)なので、デリケート。路地裏の僕たちは、運搬時にいつも気を遣います。

(アンプ下)アンプスタンド:  


高さをうまく調節して、ギターをスタンドに立たせ、写真の左右に配置し、志村君が歌えるようにマイクを向けた展示の仕方に、路地裏のみんなからの愛を感じます。

前の企画展の時は、床に置いていたのですが、「横のあのスペースがカッコいいんじゃないか」と、マー君のお父さんが提案してくれました。最初置いた時は、少し深さがあって、ギターが隠れてしまいました。そしたら、お父さんが知り合いの大工さんに連絡して、高さを調整する木をすぐに持ってきてくれという話をしたら、すぐにかけつけてくれて、ギターの下に木を挟んで高さを調整してくれました。さすが地元パワー炸裂です。そして、飾るスペースが余っていたので、ギターを追加で持ってきてくれました。

いや~、あのスペースに置いたのはバッチグーでしたね。
マシト隊長 談

路地裏だけでなく、大勢の方々の力で成り立った企画展でした。
そして間違いなく、この一角は圧巻でした。志村君の音楽に向かう姿勢がいかに真剣で、仕事の道具に妥協を許さなかったのかがわかるコーナーでした。何度も何度もここを行ったり来たりして、楽器や機材を身を乗り出して見ていた男性ファンが結構いらっしゃいましたね。


さて、写真を年代順に並べ替えたり、衣装と写真を見比べてみたり、富士吉田にいた頃の思い出の品々の展示方法を考えたりと、路地裏の作業は続きます。

次回は、展示された衣装についてお伝えしたいと思います。

Wednesday, 24 July 2019

「FAB BOX Ⅲ 上映會」「志村正彦展 by 路地裏の僕たち」2019.07.06企画展レポート1

上映會から早くも二週間が経とうとしています。遅くなってしまいましたが、恒例の企画展レポートを始めたいと思います。


路地裏の僕たちは上映會前日、7月5日(金)15時、志村家に集合し、展示品を車に載せるところから活動を開始しました。お天気はあいにくの曇り時々雨でしたが、持って行く展示品を事前に選別してあったため、スムーズに運搬作業は進みました。

楽器や機材、衣装や思い出の品々など、貴重で高価なものばかりなので、荷台に載せる時は自然と緊張感が走ります。

そして早くもクライマックス!

「路地裏の僕たち」が開催する企画展ではお馴染み、路地裏のシンボル的存在となっている志村君の大きな写真(2010年1月21日に、中野サンプラザで開かれた志村君のお別れ会「志村會」の時に、使用された縦2.8m、横2mの写真。詳しくはこちらをどうぞ。オリコンニュース 「フジファブリック・志村正彦さんのお別れ会「志村會」開催 2010.01.21付記事)を、志村家から運び出す作業が始まりました。板金屋さんを営むすー君が、毎回、仕事用の大きなトラックを出して、運んでくれます。

「よいしょ、よいしょ」と男衆みんなで大きな写真を運び出す姿をみていると、今からお祭りが始まるような心持ちになり、毎回ウキウキ、ワクワク、ドキドキ(フジの曲みたいですね)してくるのです。

この写真を運ぶ時のあるあるですが、みんな志村家からトラックに載せる時は、靴を履かずに、靴下のまんま外に出て運ぶのです。 マシト隊長談 

心配していた雨に降られることもなく、それぞれ車に乗り込み、市内を走ると無事に市民会館に到着。17時から、搬入開始。

市民会館の正面玄関が開錠されるのを待っていると、仕事上がりの路地裏メンバーが続々と集結。いよいよ始まりです!

展示品を下ろして会場に運び込み、誰からともなくまわってくる指示(ここが路地裏のすごいところ)に従います。みんな阿吽の呼吸で行動しているので、役割分担が自然にできています。
市民会館の階段を上がり、志村正彦展の展示会場となっている二階の吹き抜け部分へと写真を運んでいきます。
市民会館で企画展をするのは二回目なのでうろ覚えではありましたが、皆で記憶をたどり、「写真は、ソファーにのっけたんじゃなかったっけ?」ということになり、

完璧!
ここに落ち着きました。



身軽なすー君が、展示するギターと飾られている絵画に傷がつかないよう、布で絵画をくるむ作業をしてくれました。さすが本職は違います。それぞれが本職で培った経験と技術を生かし、活躍してくれる。それが路地裏の僕たちです。

ちなみにこの布は、富士吉田市下吉田にある「富士ファブリック」さん、フジファブリック初期メンバー、ブルボンヌさんが持ってきてくれました。これこそ本物の「フジファブリック」!

展示会場入り口付近も、着々と仕上がっていきます。


「路地裏の僕たち」メンバー、かずまさんは元々栃木県出身ですが、東京の大学院を修了後、昔からフジファブリック 志村正彦さんの大ファンという理由から、富士吉田市の地域おこし協力隊に就任。今は協力隊を卒業し、少子高齢化を打破すべく活動中。北稜高校で教師のような仕事もしています。かえる舎

下吉田第一小学校の体育館で開催された「路地裏の僕たち」主催の上映會では、「FUJIFABRIC CINEMA」の段ボールで作った文字と壁に貼った沢山のチラシが人気でしたが、これはかずまさんのアイデア。その後、志村家で大切に保管し、今回も一階入口にて使用しました。階段脇に貼ってあった「GO GO GO GO GOOOOOD!!!!!」と「CHRONICLE」の文字は、美術のプロ、のりピーさん、かずまさんとのりピーさんの教え子さんたちが一緒になって、この上映會のために段ボールで作ってくれました。のりピーさんは、富士吉田の隣町、忍野村出身ですが、現在は富士吉田市の地域協力隊で働いています。

ここで記念撮影しているファンを大勢見かけました。路地裏感が出ていて、最高でしたね。ありがとうございました。


次回に続きます。

Thursday, 18 July 2019

2019年8月5日 「湖上祭花火大会」協力金のご報告

はやいもので7月6日(土)に開催された「FAB BOX Ⅲ 上映會」から、もうすぐ二週間がすぎようとしています。

この度は、「FAB BOX Ⅲ 上映會」「志村正彦展 by 路地裏の僕たち」にご来場いただき、ありがとうございました。「路地裏の僕たち」マシト隊長 メンバー一同、心より感謝しております。恒例の「企画展レポート 2019」は、また日を改めてこちらのブログにアップさせて頂く予定です。


さて、今日の本題です。

「2019年8月5日 河口湖湖上祭 大・花火大会」にて、フジファブリック「若者のすべて」に合わせて花火を打ち上げようと「路地裏の僕たち」は考え、上映會当日に企画展の出口でファンの皆様より協力金を募りました。そのことについて、ご報告をさせて頂きたく思います。

一人500円を上限とし、ファンの皆様お一人お一人の気持ちをこめて、協力金を箱に入れて頂きました。

そして、ここでも奇跡がおこりました!

なんと!
路地裏の僕たちが目標として掲げていた額にほぼピッタリ、「71万1195円」が集まりました!!

「マー君マジック」と、路地裏のメンバーは大興奮しております。

これもファンの皆様のおかげです。
いつも素晴らしい奇跡をありがとうございます。
皆様からの志を、花火の費用にあてさせて頂きます。


上映會当日、会場に貼ってあったマシト隊長の花火大会に対する思いを、改めてここに書きたいと思います。

「河口湖湖上祭 若者のすべて花火プロジェクト」
 
富士吉田市出身のミュージシャン「フジファブリック 志村正彦」が亡くなって10年という節目に、志村正彦のために何かをしたいという気持ちが大きくなりました。代表曲の「若者のすべて」の歌詞には、「最後の花火に今年もなったなぁ~」というフレーズもあり、自分たちにとって最後の花火は富士五湖地域の最後に行われる河口湖湖上祭であります。この地域では一番大きい花火大会なので、子供のころから見に行った思い出があり、正彦もきっとこの花火大会をイメージして作った曲であろうと僕たちは思っています。

毎年のように見に行っているのですが、いつかこの湖上祭で「若者のすべて」を響かせて花火を打ち上げることが僕たちの夢になっていました。

そしてこの節目である今年の夏に花火を打ち上げることを決意しました。しかし花火をあげるには資金が必要であります。路地裏の僕たちだけでお金を集めてやろうか、地元企業などの協賛をお願いしようかなど路地裏の僕たちは悩みました。

結論にいたったのは、ファンや想いのある人たちと共に想いの詰まった花火を打ち上げたいということです。

路地裏の僕たちの活動の根本には、志村正彦を想ってくれるファンへの感謝の気持ちからの恩返しということで、無料で無償で取り組んできました。しかし今回の花火は皆さんに協力していただき、一人一人の想いをのせる花火を打ち上げることに意味があると考えました。正彦の志した夢の続きを取り戻したくなった僕たちに、皆さんのお志をお願いします。

『みんなーー、オラたちに500円という、元気を少しだけわけてくれーーー、そして元気玉を空に打ち上げヨウ!!!!!』

by 路地裏の僕たち


「路地裏の僕たち」は志村君の同級生と地元有志の集まりです。

それぞれ本職があるものの、「志村君を忘れて欲しくない。志村君を愛してくれるファンの皆様に、何か恩返しをしたい」という志の下に集まった仲間たちですから、2011年結成以来、100%ボランティアで活動してきました。しかし今回ばかりは、あえてファンの皆様から協力金を募ることにより、一人一人の思いをのせて花火を打ち上げることに意味があるのではないかということになりました。

ファンの皆様にはその旨、ご理解頂き感謝しています。


「若者のすべて」が流れる順番も決まりましたので、ここにご報告致します。

夜8時15分から8時半までの間(大体8時20分ごろでしょうか)に、12番目「早打ち花火」、13番目「大スターマイン」で、打ち上げられる予定です。詳しくはこちらのプログラムをご覧ください。2019年8月5日 河口湖湖上祭プログラム

最後にもう一つ、お伝えしたいことがあります。

今回の協力金について、こちらのブログにも「上映會に行けないのですが、協力できる方法はありませんか。」というお問合せを多数いただきました。

皆様のお気持ち、大変有難く思います。ありがとうございます。

でも今回は、企画展当日、会場にて募った協力金のみで目標金額に達しましたので、皆様のお気持ちだけを有難く受け取ることと致します。実質的にご協力いただいた方々はもとより、叶わなかった方々の想いも一緒に花火にのせて、空にいる志村君に向けて打ち上げようと思っていますので、ぜひ皆様、8月5日の夜8時20分頃の3分間(花火は3分間です)、河口湖の花火に、志村正彦君に思いを馳せて頂けたらと思います。


よろしくお願い致します。

今日の一曲は、「若者のすべて」です。
夏の終わりに聴きたくなるフジファブリックの名曲です。