Tuesday 11 September 2018

ここ最近の「若者のすべて」 Vol.2

2018年8月30日付記事の続きです。
(「富士吉田の花火」2018年夏 路地裏の僕たち カズ君撮影)

2007年秋、志村君は「若者のすべて」を世に出すために、様々な活動をしていました。

早め早めに 
11月に出る新曲、"若者のすべて"のPVのミックスのチェック。想像以上にかなり良い。手直しはほとんど無い。早くみんなに見せたい。聴かせたい。
(2007.10.7.)

プロ
とにかく取材日。慌ただしい。しかし、そんなの苦ではない。だってこの素晴らしい、自画自賛の楽曲"若者のすべて"を沢山の人に聞いてもらいたいもの。(2007.10.22.)


名古屋へ 
東京で諸々の取材をしつつ、夕方から名古屋へ。キャンペーンです。
"若者のすべて"のキャンペーンです。詳しくは、オンエア。誌面を見よ。見てくれ。
もうね、プロモーションとかその・・・宣伝?的なニュアンスでやってないよ。ちゃんと聴いて欲しいから、ライブをする時や、曲作りしてるときくらいの姿勢で、取材等も臨んでる。まあ、自分達なりにですけど。
(2007.10.29.)

11月にもなり
もういろんなことがありすぎて訳が分からん。でもそれはだいぶ前から。そしてそれはこれからも続いていくことでしょう。続けていきたい。でも、僕は思った。成長した。東京に来てから、この数年間で成長した。
ん~、これ以上書くと変なこと書きそうだからやめとく。曲を聴いてくれ、曲を。
あんまクサイことはいいたくないんだが、もうすぐ出るシングル「若者のすべて」は、今の僕が言えることのすべてです。
(2007.11.1.)

ガシガシ
・・・普段なかなか言われない「この曲を聴いて、今日は志村君を褒めちぎろうと思ってここに来ました」と言ってくれるライターの人もいるくらいです。こないだライブに来てた『JAPAN』の山崎サンもよかったって言ってくれてた。楽屋裏で。それを表でガシガシ言ってくれー。(2007.9.25.)
(以上、「東京、音楽、ロックンロール 完全版」⦅ロッキンオン出版、2011/1/1⦆より抜粋)

(「月江寺にて」 カズ君撮影)

かなりの手応えを感じていた様子の志村君。

音楽業界からも「名曲」の呼び声高く、これはフジファブリック史上最高の大ヒットか⁉と思いきや、実は発売当初、予想されていたほど売上を伸ばすことはできませんでした。「オリコンチャート 音楽 シングルランキング」を見ると、過去最高が30位、登場回数3回と、フジファブリックが手がけた他のシングルと比べてみても、群を抜いて素晴らしい成績をおさめたとは言い難いものでした。オリコンニュース フジファブリック 若者のすべて

「売上やランキングがすべてではない」とはわかっていても、ミュージシャンとして会社に所属する限り、やはり色々な形で数字に残すことを求められているのが現実だったでしょう。残さないより残した方が良いに決まっていますから。渾身の力作だった「若者のすべて」が、リリース直後はそれほどの売上を記録しなかったという現実を、志村君は当時、どう受け止めていたのでしょうか。
心が痛みます。
(「とある屋上にて」 カズ君撮影)

しかし、リリースから11年目を迎える今年。

志村君がいなくなった直後から多くのミュージシャンにカバーされてきましたが、今年の夏はLINEモバイルのCMに使用されたり、人気音楽番組「関ジャム 完全燃SHOW」で取り上げられたりと、再び注目されることとなりました。オリコンランキング オリコンミュージックストア 注目のCM曲、ネットやSNSで"話題の曲"まとめ

次回に続きます。

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