Friday, 29 November 2019

2019年8月5日 第103回 河口湖湖上祭 「最後の花火に今年もなったなあ~」

こちらのブログへの掲載が大変遅くなってしまい恐縮ですが、2019年8月5日 第103回 「河口湖湖上祭」にて、無事に花火「最後の花火に今年もなったなあ~」を打ち上げることができましたこと、謹んでご報告いたします。可能な限り、当日の様子をお伝えしたいと思います。


8月5日当日、朝。

「路地裏の僕たち」のマシト隊長より路地裏メンバーに連絡が入り、河口湖湖畔に席をとってくれたとのこと。

「路地裏のみんなとまーくんの家族と、そろって一緒に花火を観よう!」

マシト隊長は、スピーカーの位置を事前に河口湖観光連盟に問い合わせ、前日の夜、わざわざ下見のために現地に赴き、眺め、音響などいろいろな点で好条件の場所に、目星をつけておいてくれました。その時はまだ、席を取っている人はあまりいなかったので、一旦帰宅。

当日の早朝、仕事前の忙しい時間に、志村君のご両親とマシト隊長と6年生の娘さんは、特等席を確保するため、大きなブルーシートとビニールテープを持参し再度、現地に出向いて下さいました。お互いを思いやる富士吉田の皆さんの優しい気持ちに、いつも感激させられます。


河口湖湖畔の道路は夕方から始まる交通規制のため、開場近辺は車両通行止めとなります。少し離れた駐車場に車を止め、暮れゆく湖畔の景色を楽しみながら、ゆっくりと歩いていきました。

気が付くと、後ろではいつのまにかきれいな富士山が顔を出していました。夏の富士山は力強く、雲をたなびかせ威風堂々としていますね。

10分程しか経っていませんが、富士山の表情はどんどん変わります。

指定されていた場所に到着。
取って頂いた席は、河口湖大橋を真正面に臨む、まさにVIP席!
今まで何度も湖上祭の花火を観に来ていますが、こんなに素晴らしい席は初めてでした。

「どんな花火になるのかな。」

風景は刻々と変化していきます。

湖上祭の開催を告げる花火が、目の前で幾度となく打ち上げられました。その度に夕闇が迫ってきます。


いつのまにか、夕焼け空には三日月が昇っていました。

とっぷりと日が暮れ、船津のロープウェイに明かりが灯り、露店も賑やかになってきました。志村家の皆様、新宿LOFTの樋口さん、路地裏のメンバー他、次々と所定の場所に集まってきました。露店のざわめきがピークに達したころ、花火の開始を告げるアナウンスが流れました。

はっきりとアナウンサーの声が聞こえます。いろいろな意味で、最高の特等席です!

2019年8月5日 「河口湖湖上祭 プログラム」

敷いてあるブルーシート越しに地面から伝わってくる熱気、後ろの天上山から吹き降ろしてくる心地よい風。以前は甲府から富士吉田に向かうときには、必ず通ったこの道ですが、新倉トンネルが開通してからは全くと言っていいほど通らなくなってしまったので、久しぶりにみる風景でした。

眩い光と共に、最初の花火が湖面から打ち上げられました。

河口湖湖上祭では、花火の打ち上げが湖上で行われるので、着火された瞬間から夜空に最後の火花が消えていく瞬間までの一部始終を、はっきりと見ることができます。また湖面に映る花火も、風情があります。

次々と色とりどりの花火が打ち上げられていくうちに、時計をみるとあっという間に8時15分になっていました。8時過ぎから湖畔はほぼ無風状態となり、打ち上げられた花火から出る煙が夜空に立ち込めているなと思っていたら、なんと!このタイミングで「お空のお掃除をします」とのアナウンスが!
数分の間、煙が消えるのを待ち、満を持して、志村君の出番となりました。



「次は『最後の花火に今年もなったなぁ~』です。
富士吉田市出身のミュージシャン、フジファブリック 志村正彦さんの代表曲で湖上祭をイメージして作られたといわれている『若者のすべて』にのせて、お送りします。
志村正彦さんが亡くなって10年の節目となる今年、ファンの皆様の協力の元、花火を打ち上げます。提供は『路地裏の僕たち』です。」

ファンの皆様、これが空にいる志村君のもとへと打ち上げた花火です。(動揺していて、手振れしていてごめんなさい。)皆様、どのような思いでご覧になられたでしょうか。


私はぼーっとしていて見なかったのですが、花火が上がっている最中に「お願いごとを3回はいえる」だけの長い長い流れ星をみたと、路地裏の僕たちメンバーが後で語っておりました。

フジフジ富士Qの時と同様、「茜色の夕日」「三日月」「流れ星」「虫の声」など、自然の演出までもが志村君を応援しているかのようでした。

最後のサビに向かって、次々とドラマチックに花火が上がっていき、曲の終わりと共に一旦、花火も終わり、静寂な時間が流れる中、最後に大きな大きな花火がボーーーーーーンと、まるで空にいる志村君の元へ届けというように、一つだけ上がりました。


最後の尺玉の演出は、路地裏の僕たちのメンバー、つーさんが提案してくれたものでした。

「なんか少しでもまーちゃんぽさを出したいなって。終わったと思わせて、少し間をとって、一発あげたらどうかな。その間がまーちゃんぽくない?」
つーさん 談

そんな話をつーさんとしていたマシト隊長は、オプションとして最後の尺玉と柳をより豪華にしてもらおうと、みんなに話もせずに勝手に追加してました。(マシト隊長 談)
大まかなイメージを河口湖観光連盟の方に話しをし、それを花火師さんに伝えてもらい、お願いしました。

「イメージを伝えていただけなので、どんな風になるか不安もありましたが、あんなにいい感じになるとは、自分もびっくりしました。きっと花火師さんも曲を聞いて感じてくれたんだと思います。もしかしてファンだったりして。いつか直接お礼が言いたいです。」
マシト隊長 談

つーさんの鋭い感性と、花火師さんの素晴らしいお仕事、そしてファンの皆様からの志、マシト隊長のおかげで、実現しました。心から感謝です。


2019年8月17日、日本でも有名な花火大会の一つである「赤川 花火大会」(山形県鶴岡市にて開催)では、フジファブリック「若者のすべて」がエンディングを飾りました。最近の人気に伴い、「若者のすべて」という曲は、これから各地の花火大会で定番化していくと思います。そのような中で、フジファブリックファンの皆様と路地裏の僕たちが心を一つにして実現した河口湖湖上祭での「若者のすべて」は、間違いなく記念すべき第一歩でした。

河口湖に来て下さったファンの皆様、遠方から思いを馳せて下さったファンの皆様、どうもありがとうございました。

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