Tuesday 20 August 2019

「FAB BOX Ⅲ 上映會」「志村正彦展 by 路地裏の僕たち」2019.07.06企画展レポート4

(前回より続き)

展示された写真と思い出の品々の一部を、ご紹介します。



「写真コーナー」
こちらではプライベートの写真も含め、インディーズから志村君が亡くなる前日までの写真を展示。段ボールに貼るのが路地裏の僕たち風です。

企画展が終わってから、ファンの方々より数々のメールを頂きましたが、その中で一番反響が大きかったのが、志村君が亡くなる前日、2009年12月23日に撮影された写真でした。

「亡くなる数時間前まで、近しい人達と一緒にあんな屈託ない笑顔でいたんだとわかって、悲しいことに変わりはないけど、少しだけホッとしました。」と仰るファンも多く、路地裏のみんなからの静かなメッセージが皆様に伝わったのだな、と思いました。

「メッセージコーナー」
写真コーナーの向かい側には、2010年1月21日、中野サンプラザで営まれた志村正彦さんのお別れ会「志村會」に訪れたファンが、会場で書いた志村君へのメッセージを飾りました。

志村君がこの世からいなくなって、もうすぐ10年を迎える今でも、お別れ会でファンから頂いたメッセージは志村家で大事に保管されています。ファンのことを大切に思っていた志村君だったからこそ、ご家族がその遺志を継ぎ、志村君が所有していた手紙や贈り物だけでなく、亡くなった後にお墓に供えられていた手紙やメッセージなども含め、すべてを大事にとっておいて下さっているのです。ご家族は日頃、ファンの皆様に感謝の気持ちを伝えたくても、なかなかそのような機会がないために、今回の企画展を通してそれを知って頂きたいと思い、展示することにしたそうです。

企画展の前日、明け方までかかって、ご両親自らメッセージをボードに貼って下さいました。

メッセージにはお名前が書いてあるため、個人情報保護の問題等もありましたが、ご家族からファンの皆様への感謝の気持ちを伝える場所として展示致しました。ぜひご理解の程よろしくお願い申し上げます。
(なので、物は要らないので)手紙を下さい。手紙はとても勇気づけられます。お恥ずかしながら。インディーズの頃から今までファンの皆様から頂いた手紙だけはすべて取っておいてあります。一通たりとも捨ててません。家に保管してあります。なのでよろしければ是非。
「東京、音楽、ロックンロール」志村正彦著 2009年3月16日

「絵画コーナー」
吉田高校時代の恩師、赤池先生が描いて下さった志村君の肖像画。以前の企画展でも展示しましたが、今回は志村君の吉高時代のブレザーと一緒に。赤池先生の元生徒さんの作品です。
ここのコーナーには今まで展示したことのないものを、こまごまと並べることになりました。マシト隊長の「今回は全部出し切るぞ~!」の心意気が感じられる展示となっています。

(後方 左)愛用のタンブラー
(後方 中央)両国国技館「フジファブリックツアー 武者巡業 2007」で販売されたグッズの湯呑
(後方 右)吉田高校卒業記念の湯呑

(前方 中央)富士五湖文化センター 「TEENAGER FAN CLUB TOUR」で限定販売されたうどんどんぶり。東京の自宅で使用していたもの。中にポプリが入っていて、10年経ってもほのかに香ります。
(前方 右奥)サングラス
(前方 右前) 腕時計

ロンドンからご家族のために買って来たビートルズのマグカップ、メレンゲと対バンした時のチケットと写真、靴など。


フジファブリックの歴史コーナー:
・過去にリリースされた5枚のアルバムのアナログ盤
・2019年7月10日に発売された「FAB BOX Ⅲ」
・「Official Bootleg Movies of デビュー5周年ツアー GO!GO!GO!GO!Goooood!!!!!」DVD
・「Official Bootleg Live & Documentary Movies of "CHRONICLE TOUR"」DVD


幼年時代の思い出と新聞記事:
・2011年7月1日(金)付 山梨日日新聞 「特集 言葉のチカラ 先人に学ぶ 山梨発の名言・格言」
・赤白帽をかぶった運動会の写真
・卒園記念の手形
・昭和61年に作った作品
・小学5年生の時に作った「自分」

このコーナーの向かいには、幼年時代の写真を展示しましたが、ご家族が一緒に写っている写真も多いので、会場にいらしたファン限定ということで割愛させて頂きます。

過去の企画展で展示したものも多数ありましたが、ファンの方々に「何度みてもいいんです。」と会場でお声をかけて頂くことも多いので、「これはファンに喜んでもらえるかな。マー君はどう思うかな。」と想像しながら、マシト隊長と路地裏のメンバーが毎回、慎重に選んでいます。

次回はいよいよ上映會と企画展、開催当日の様子をレポート致します。

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