Friday, 23 December 2016

2016年12月24日にそえて

今年もまた、12月24日という日がやってきました。

天皇誕生日からの連休二日目でもあり、クリスマスイブでもありますが、フジファブリック 志村正彦さんファンにとっては、深い気持ちにさせられる日であります。

私事で恐縮ですが、今年は色々な場所に旅に行く機会が多かった年でした。
9月25日のロフト40周年記念のイベントの際には、路地裏の僕たちも参加させて頂き、路地裏メンバー(全員ではありませんでしたが)初めてのお泊り旅行となりました。

出かける前は、結構緊張してあれやこれや鞄に詰め込み、準備万端整えていくタイプなのですが、目的地に着いてみるといつもつけている鎧兜を脱いで飛び出してきたような、自由な気持ちになっている自分に気がつきます。見知らぬ土地で小さな道ばかりを散策してみたり、きっともう会うこともない人に道をきいてみたり、そこでしか味わえない食べ物を食べてみたり。大小様々な発見と感情が交差しているうちに、だんだん日頃の自分を違う視点からみている自分にも気がつき始めます。

なにを大事に生きてきたのか。
そして、今からなにを大事に生きていきたいのか。

難しいことも考えます。
そしてそんな時、いつも志村君のことを思い出します。

海外進出を夢見ていた志村君。

イギリスやスウェーデンでレコーディング経験があった志村君ですが、仕事とは関係なしに少しだけいつもの場所から離れてみたら、自由に羽ばたく体と心でまた違うものがみえてきて、なにか新しい展望があったのではないだろうかと・・・。大好きな音楽と、それに向き合う自分と、旅に出ていたらその関係の本質をいつもとは違う視点から見ることができたのではないだろうか・・・、と勝手に想像してしまいます。

今年はRADWIMPSが劇中音楽を全て担当した映画「君の名は」が、大ヒットしましたね。彼らの成功を祝福する一方、映画好きだった志村君を思い出し、「志村君が全部の音楽を制作した映画をみてみたかったな。」と勝手に思い巡らせることが幾度となくありました。

2009年12月24日から、もう7年。
あれから7回、桜が咲きました。
とても長かったような、でもあっという間だったような気持ちです。
色々なことがありました。

志村君の作った楽曲は今でも色褪せることなく、現在の音楽シーンの中でいまだ注目され続け、特に今年はメディアで取り上げられる機会も多かったと思います。2020年に開催予定の東京オリンピックを前に、日本のよさを見直す動きが国内外に広まっています。フジファブリックの魅力が日本から世界へ、また世界から日本へ(逆輸入!)再発信され、本当の価値が評価される日が必ずくると思います。

今日の一曲は、「茜色の夕日」です。

21日から、富士吉田では夕方のチャイムが「茜色の夕日」に変更されています。雪を頂にかぶった富士山をバックに、冷たい空気の中できく「茜色の夕日」は心を凜とさせてくれます。


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