Monday 17 September 2012

Loftとフジファブリック


今朝のタイ バンコク、所々道が水没しております。雨が降り続き、今年も洪水になるのかとドキドキする毎日です。
昨年洪水が発生した地域(我が家のある地域も含む)では、ヤスデが異常発生し、ジメジメ気分が余計どんよりとなっています。

「Clock」の一節、
「晴れなら気分良好 雨なら逆に下降 
天気に左右上下 振り回されちゃうよ」

本当にそうだな、と思います。


さて、気を取り直していきましょう!


今日はるーふとっぷ瓦版(2003年8月号)の記事からです。

Rooftopとは、皆様ご存知のようにLoft Project発のマガジンです。ウェブ版もあります。
Rooftop

「フジファブリック」でウェブ内検索をすると、2004年11月に行われたメレンゲ クボケンジ君と志村君の対談など、懐かしい記事も色々でてきますので、ご覧になって見て下さい。

フジファブリックを語るとき、Loftの存在を忘れることはできません。
ご存知の方も多いかと思いますが、フジファブリックはLoftグループが運営しているレーベル「SONG-CRUX」出身のアーティストだからです。

志村日記などにもちょこちょこと出てくる新宿Loftに関する記事(他のバンドのライブを見に行った、おいしい食事などなど)を読むと、Loftが如何に特別な場所だったかが伝わってきます。

ファンにはお馴染みの「赤富士通信」も、元はと言えばSONG-CRUX時代に、フジファブリックと樋口寛子さんが一緒に立ち上げ、毎月発行していたものでした。

今日ご紹介するLoftグループフリーペーパー「るーふとっぷ瓦版」2003年8月号、ページの上半分がフジファブリック、下半分がメレンゲと使われております。
フジフジ富士Qで「今日出演バンドの中で、フジファブリックと一番古くからの付き合いがあるのがメレンゲです。」と紹介されていた通り、こんな昔から紙面を同じくして一緒に活躍していたのですね。



2003年7月11日(金)にはタワーレコード新宿店にて、7月13日(日)にはタワーレコード大阪店にて、2ndミニアルバム「アラモード」インストア・ライブが行われました。その様子を志村正彦君と「レーベルスタッフ H」こと樋口寛子さんが書いています。

志村君によるレポートと樋口さんの書くレポートが、絶妙でおもしろい!!
引用させて頂きます。

2003年7月11日(fri)@タワーレコード新宿店
まず一日目のタワレコ新宿店のインストアにはとてもたくさんの人が来てくれて驚きました。リハーサルから見に来てる方もいたりして、とても緊張しました。ただ、内容の方が良くなく悔しかったので、また新宿店でインストアをやってリベンジしたいです。終わった後は、延々と続いていくサイン会に驚きました。買って頂きありがとうございました。(志村)

人の多さに樋口さんも、びっくりしたと書いています。そんなお客さんの姿を見ていたら、徹夜作業で苦労したこともすっかり忘れ、喜ばしい出来事だったと印象深そうに締めくくっています。


そして7月13日(sun)@タワーレコード大阪店

遂に来ました大阪・梅田店。東京を深夜1時に出発し、道が空いていたので、9時過ぎには到着しました。11時にタワレコ・インストア会場に入れたのですが、少し遅れたほうが大物っぽいかなぁと思い、13時に入りました(笑)。ライブの内容ですが、新宿店での反省も含めて頑張りました。良かったと思います。大阪も本当にたくさんの人が来てくれました。また宜しくお願い致します。(志村)

樋口さんによると、この頃のフジファブリック、睡眠時間もろくにとれない連日過密スケジュール。それでもライブになるとテンションが上がり、いろんな意味で「フジファブリックは強くなった」と言っています。久々にフジの生音が聞けると、リハの時から店内がワサワサしていたのと、早めに着いた一行皆でファーストフードで朝食をとったのが、スタッフとして印象的だったそうです。



その後、2003年8月7日(木)、新宿Loftにて行われた「フジファブリック セカンドミニアルバム『アラモード』発売記念ライブ」と続くわけですが、ここでもメレンゲがゲスト出演しています。

Rooftopでのメレンゲの書くフジファブリックへのコメント、フジファブリックが書くメレンゲ バンド紹介も、素の言葉で楽しさ満載です。

フジファブリックのメンバーの誰がこのコメントを書いているかは不明ですが、
「ドラムの山ちゃんさん(この「さん」をつけるところが、志村君っぽいなぁと私は思うのですが・・・)は、男の中の男」
「ベースのツヨシさんは酔っ払うと手が付けられない」
といった後で、
「クボ氏については敢えて何も言いません・・・。メレンゲの音楽は素晴らしいと思うのですがね・・・。」。

これに加えてRooftop2003年7月号、志村正彦君とクボケンジ君、大森元気君(残像カフェ)の3人が、「アラモード」発売記念ライブにあたってしている対談もおもしろい!


Loft発信の情報を見て感じるのは、志村正彦という人は只々純粋に音楽が大好きで、音楽をしていたかった人だったんだな、ということです。インディーズ時代は、きっと肉体的にも経済的にもとてもハードな時期だっただろうと察しますが、どの記事を読んでもキラキラ光り輝いている志村君がいます。

亡くなる1ヶ月ほど前の2009年11月12日、新宿Loftにて「SHINJUKU LOFT 10th Anniversary~Premium Live Event 2009 原点回帰~」に他のバンド多数と出演しているフジファブリックですが、その模様は樋口さんのブログをご覧下さい。
輝いています。

スタッフHのブッキング制作・企画ブログ 「無事終了しました」2009年11月13日付


今日の一曲は、「アラモード」から「花屋の娘」。
2004年4月13日、新宿Loftで行われたライブです。

いまだに根強い人気を誇る、フジファブリック感炸裂の曲です。歌詞の奇抜さが注目を浴びがちですが、各楽器の奏でる音と志村君の声に耳を傾けてみませんか。
全然違った魅力が溢れているのに気付かされ、フジファブリックの音楽の深さに打ちのめされます。

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