今年もこの日がきました。
世の中はプレゼントを買い、楽しい夕食の準備をし、心躍るクリスマスイブですが、フジファブリック 志村正彦さんファンにとっては、たくさんの思いが頭の中を巡る日でもあります。
インディーズの頃からのファン。
メジャーデビューしてからのファン。
志村さんがいなくなってからのファン。
ファンの皆様、お一人お一人、特別な思いを胸に今日という日を過ごしていらっしゃることと思います。また今年は新型コロナウイルスが猛威を振るう中、富士吉田訪問が叶わなかったファンの方々も多いと思います。
私も多くのファンの皆様と同様、富士吉田へ行ってチャイムを聞くことも、お墓参りをすることもできず大変残念ですが、遠くにいるからこそ、富士吉田への思いが強くなる気もしています。富士吉田のキリっとした凍てつく空気、間近に見える富士山、駐車場できくチャイム、皆さんの笑顔。たった一年前のことですが、夢のような気持ちさえします。
2020年は世界が大きな転換期を迎えた年でした。
海外が国内の延長線上にあるような感覚で、日々、たくさんの飛行機が各国を往来していた状況は一変しました。最近では異変種の出現により、50か国以上の国がイギリスへの渡航禁止令を発令し、世界は重大な局面を迎えているように思います。ロックダウンの最中はすべてが静止したような重苦しい時間ではありましたが、何が一番大切で、何が取るに足らないことなのかを考えた時間でもありました。
この先の見通しが立たない今ですが、私は毎日フジファブリックの曲を聴いています。
ライブができないライブハウスをみて、志村君は何を思っただろうか。
バンドがバンドとしてフル活動できない姿をみて、志村君だったら何をしたかな。
大好きだったふるさとに帰郷することさえままならないと知ったら、志村君は何を考えたかな。
力強く背中を押してくれる派手なパフォーマンスとは程遠いフジファブリックの楽曲だからこそ、ファンの皆さんの傍らに静かに寄り添い、響き続けているのかなと思います。
いつもと違う場所で迎える今年の12月24日。コーラを買って、フジファブリックの楽曲を聞き、富士吉田にいる志村君に思いをはせたいと思います。
この一年、お世話になりました。
ファンの皆様、くれぐれもお体ご自愛下さい。そして、よいお年をお迎えください。つたないブログではありますが、また来年もよろしくお願い致します。
今日の一曲は、「茜色の夕日」です。
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