Thursday, 30 August 2012

2周年



このブログを初めてから、今日で2年になりました。

2年前の今日、いてもたってもいられなくなって始めたこのブログ。
この2年の間に、多くの方々との出会いがありました。

やはり一番思い出深かったのは、2011年12月に開催された志村正彦展です。2000人もの方々が日本中から、世界中から、山梨県富士吉田の地に来て下さって、本当に感慨深い2日間でした。実行委員会の皆様、本当にご苦労様でした。

今日ここまでブログを続けてこられたのも、読者の皆様のおかげだと思っています。
いつもご声援いただき、ありがとうございます。力不足で悩む日々ですが、皆さんに支えられここまで続けてこられました。

心から感謝すると共に、これからもフジファブリックを世界中の皆さんに知ってもらえるように、活動を続けていきたいと思っております。

フジファブリックの魅力は、色褪せないどころかますます輝きを増しています。志村君が亡くなってからファンになった人達の数は、増え続けていくことでしょう。
彼が遺してくれた掛け替えのないものを大切に、これからもがんばりたいと思います。

今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

今日の一曲は、「ロマネ」。
思い出の市民会館です。


Monday, 27 August 2012

帰国


お久しぶりでございます。
タイへ戻ってまいりました。今日は思いのまま書いていく番外編と致します。

久しぶりのタイは雨季真っ只中。毎日夕方になると、土砂降りの雨が降っております。今朝もどんより曇り空。雨季はまだまだ、12月まで続きます。

山梨では、たっぷり充電できました!やっぱりふるさとに勝るところはありません。
この夏私が実家にいる間、山梨県ではいろいろなことがありました。

(富士山と本栖湖 2012年8月撮影)

まず、富士吉田市出身の米満達弘選手(レスリング)が、ロンドンオリンピックで金メダルを獲得。
山梨県出身者として、初めての個人競技金メダリストとなり、地元富士吉田では凱旋パレードも行われました。闘い方も男らしかった!卑怯なプレーが目に付いた今回のオリンピックで、日本人の美徳を世界に見せてくれた人の一人だと思います。

そして辻村深月さん(山梨県笛吹市出身)が、直木賞を受賞。
笛吹役場には、横断幕が掛かっていましたっけ。

悲しいニュースもありました。

山本美香さん(山梨県都留市出身)が、シリアにて銃撃戦に巻き込まれ亡くなりました。
女性や子供の目から、戦争の愚かさと平和の尊さを伝えて下さっていたジャーナリストとして、各国政府やメディアにも訃報が大きく取り上げられるほど、崇高なお仕事をなさっていた方です。心からご冥福をお祈り致します。

当たり前のことながら人の営みとは関係なく、毎日美しい朝日は昇り、日は暮れていきます。梅雨が明け、照りつける太陽のもと蝉があちこちの木陰で鳴き、夕暮れ時になるとサーッと涼しい風が吹いてくる。
甲府地方、今年は8月10日過ぎには朝晩の風が涼しくなってきました。お盆を過ぎ、吉田の火祭りが終わったら、もう夏も終わりです。


日本に帰る度、いろいろなことを考えるのですが、今日はその中からひとつつぶやきたいと思います。

カラオケの採点マシーンのこと。

日本では、この機械で何点採れるかということが結構重要らしいと初めて知りました・・・。お恥ずかしい・・・。プロの歌手とタレントが競う番組を、初めて見たりもしました。
細かいテクニック(しゃくり、ビブラートなど)まで点に加算され、日本のテクノロジーには驚きです。

特に何も考えず見ていて、ふと気付いたことがありました。それは、高得点を叩き出す人達の歌を聞いていても、不思議なことに特別何も感じないということです。「うまいな」ただそれだけ。
なぜでしょう。

曲、歌手を知らないから?
歌詞を深く読み込む時間がないから?

きっとそれは単純に、心がこもっていないからではないでしょうか。

こういう番組に限っては、上手に歌って高得点を出すことが歌い手さんの唯一の注目事ですし、当たり前のことなのですが、これほどまで違うとは思いませんでした。
聴衆の心を動かす歌手は、歌唱力にプラスアルファがなければだめだということなのだと思います。

その歌い手さんが、その曲を通して何を伝えたいのか。
それには歌い手さんの人柄だけでなく、過去・現在のすべてがその曲の中に溶け出してこそ、本当の意味で「いい歌」になるのではないでしょうか。

フジファブリックの魅力のひとつは、志村君の声だと私は思っています。
他の人には決して真似できない、世界でたった一つの志村君の声。寂しすぎるから考えたくはないけれど、もう録音でした聞けない彼の声。

フジフジ富士Qで、錚々たるミュージシャンたちが歌った後に素直に感じたことは、

「志村君の声が聴きたい」

最後の最後に「若者のすべて」が志村君の声で流れたとき、「結局これを聴きに来てたのかな。」と感じずにはいられませんでした。

志村君が自分自身で書いた歌を歌うわけですから、最強ですよね。
そんなことをふと考えました。

(一宮の桃 2012年7月撮影)

今日の一曲は、「虫の祭り」。
山梨では日が暮れると、もう虫が鳴いています。人間が自分たちの用で忙しくしているのを横目で見ながら、季節はきちんと過ぎてゆきます。
秋は大好きな季節ですが、夏から秋になるこの時期だけは言葉にならない寂しさがあります。その寂しさは、次回「若者のすべて」にて。